おうち時間で、刺しゅうを始める人が増えています。
ここでは初心者でも上手にできる刺しゅうのやり方と図案をご紹介します。

女の子とハンカチ刺しゅう
ハンカチ刺しゅう
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基本の3つのステッチで仕上げるハンカチ刺しゅう

基本の3つのステッチで仕上げられるハンカチの刺しゅうをご紹介。
青い花が目を引きます。思わず赤いフレームをリボンにしてきゅっと結び、だれかに贈りたくなるようなデザインです。
◆刺したアイテム:ハンカチ(46×46cm)

<図案>

図案

図案は印刷して使用します。複写紙をはさみ、トレーサーで線をなぞって生地に写します。

1:フチ飾り

「表」から「裏」へと針を入れる

刺し始めは、図案から少し離れた場所の「表」から「裏」へと針を入れ、糸端を残しておき、最後に始末します。

針目をそろえるのがポイント!

裏側のステッチ部分の糸に針を2回ほどくぐらせる

バックステッチを使って縫い進め、完成したら、糸のあと始末として裏側のステッチ部分の糸に針を2回ほどくぐらせます。

1針戻るようにして糸と糸の間をくぐらせてから糸を切る

さらに、1針戻るようにして糸と糸の間をくぐらせてから糸を切ると、ほどけにくくなります。

・刺し始めの処理も同様に

刺し始めの処理

刺し始めに残しておいた糸端も、裏に抜いて再度針を通したら、刺し終わりの糸と同様に処理しましょう。

2:青い花と赤い実

花びらはサテンステッチで刺し進める

糸の色を変え、茎は赤いフチと同様にバックステッチで、花びらはサテンステッチで刺し進めます。

ステッチの裏側の糸と糸の間に2~3回針をくぐらせて糸を始末する

刺し終えたら、先ほどと同様にステッチの裏側の糸と糸の間に2~3回針をくぐらせて、糸を始末します。

花芯の部分は、フレンチノットステッチを施します

花芯の部分は、フレンチノットステッチを施します。目安は7粒。刺し始めと刺し終わりは先ほどと同様に。

赤い実に取りかかる様子

青い花が完成したら、次に赤い実に取りかかります。茎はバックステッチ、実はサテンステッチです。

裏側からモチーフのぎりぎりの際をハサミで切る様子

完成したら、接着芯をつけた場合は、裏側からモチーフのぎりぎりの際をハサミで切ってください。

裏側から見た様子

余分な接着芯をカットしたら、裏側から見るとこのような状態に。

完成

残っている下絵は水で濡らした綿棒などで消し、裏から当て布をしてアイロンをかけましょう。

●キレイに仕上げるワンポイント

・薄い生地には“接着芯”をつけましょう

薄い生地に接着芯をつける

生地が薄くて心配なときは、裏側に“接着芯”をつけて生地を補強します。この時点ではアイロンで接着せず、重ねるだけ。


教えてくれた人 【FABBRICAさん】

刺しゅう作家。「minneハンドメイド大賞」での審査員賞受賞やテレビ出演、講座監修など幅広く活躍。著書に『

子供服のワンポイント刺繍』(エクスナレッジ刊)など。インスタグラム(@fabbrica_yaji47