配偶者からのモラルハラスメント被害に苦しむ人が増えています。現在、娘と2人暮らしのヨシダテルミーさんも、離婚した元夫からモラハラ被害を受けていました。結婚当時は夫にすっかり“洗脳”されていて気がつかなかったという、割りきれない思いを綴って、気持ちの整理をしているといいます。今回は、精神的にも金銭的にも負担だったという義母への仕送りについて。

無職生活を脱したと思ったら、仕送りで生活苦に…

無職生活を脱したと思ったら、仕送りで生活苦に…

私の出産前、元夫が無職のときに義姉と義母に催促され、就職が決まると同時に義母に2年半の仕送りが始まりました。無職時代は貯蓄どころかわずかな貯えを食いつぶす日々。就職したからといって、生活の余裕はまったくありませんでした。

「私のことはいいからお前たちの生活のことだけを考えなさい」的なことを思うのが母親っていうものじゃないのかね、おい。

義母は生活に困っている様子はまったくなかったので「お義母さんに送るお金があるなら、産まれてくる子どもの将来のために貯金したい」と言う私に「貯金する金があるならおかんに送ってやりたい」と言う元夫。

私が、牛乳買うのにも1円でも安い店を回って捻出した金で、義母は旅行に行っていました。

たまりかねて、「うちの方が生活は苦しいのに。私が節約したり働いたりしてもらったお金は、お義母さんが遊ぶためのものじゃない」と元夫に訴えましたが、「遊ぶ金含めての仕送りだろ。おかんは娯楽も許されないのか!」と、どなられて終わりました。

仕送りしている時期に義実家に行くと、義母から謎のマウンティングをされるのもつらかった。

「お米は新米しか口にしないの」「コープの国産牛肉しか食べないの」「化粧水は●●(桃井かおりがCMに出ていた某高級ブランド)じゃないと。テルミーちゃんもそんな安物使わないで●●を使ってみたらどう?」

こら! それ私たちの金だろ!! 新米ない季節どーすんだよ! 牛肉だけって逆にレパートリー限られて大変だろーが心配だよなど、心のなかでいろいろ突っ込んで大変でした。

「義母に送る金はねぇ!」って、たったひと言、言えればよかっただけなのにね。

元夫と別れてもうすぐ3年。もうだれからもどなられることもないし、家庭内で無視されることもないとふとしたときに気がついては、いまだにほっとする私がいるのです。

【ヨシダテルミーさん】 地方在住の主婦。19歳で初めてつき合った男性と28歳で結婚し、33歳で離婚。現在はワーキングマザーとして、6歳の娘と2人暮らし。インスタグラム(@teruminoyoshida)で発信する、モラハラ夫との生活をつづった手書き投稿が注目を集める