お金をかけない掃除術が人気で、家事についての著書をもつよしママさんは、2人の子どもを育てつつ、手取り年収420万円で、年100万円以上も貯蓄しています。しかも、爪に火を灯すような無理をする節約ではなく、楽しみながらムダを減らしているだけ。その節約のカギは、「食費」にありました。多くの人が頭を悩ませる食費を効果的に引き締める方法について、よしママさんに教わりました。

節約主婦の食べ物をムダにしない食費節約術

毎月の支出のなかで大きな割合を占めている食費。食べるのが大好きなわが家では、なるべく好きなものはガマンしたくないので、その分、工夫して食費を抑えるように心がけています。その工夫とは、食品をムダにしないこと。うっかり食べられなくなってしまったものも、ひと手間をかけると最後まで使いきれることがあるのです。

●芽が出てしまったジャガイモを種イモに

芽が出てしまったジャガイモを種イモに
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大量にもらうなどして、使いきれずに芽が出始めてしまったジャガイモは、捨てずに育ててしまいます。両側から芽が出るように半分にカットして、断面が乾いたら植えどき。ふかふかの土に植えると、たくさんのイモを収穫することができます。

●捨ててしまう小ネギの根で再生

捨ててしまう小ネギの根で再生

いつもは捨ててしまう小ネギの根も、もうひとがんばりしてもらいましょう。プランターなど土に挿しておくだけで、またネギが再生してきます。2週間ほどすると大きくなって食べられるように。みそ汁や冷ややっこの薬味として活躍してくれます。

●残りものの食パンをパン粉に

残りものの食パンをパン粉に

家族が朝食を食べずに出かけたりして、食パンの消費サイクルが変わって余ってしまうこともありますよね。そんなとき、残った食パンは冷凍保存にしています。常温で解凍し、トースターで焼いて水分を飛ばしてから、細かくちぎってミルミキサーに入れると本格的なパン粉になりますよ。

●生シイタケを天日干し

生シイタケを天日干し

シイタケを余らせてしまいそうなときは、スライスして天日干しに。干しシイタケにすれば、保存がきくうえ、食感も風味もアップします。わが家では野菜を干すのに100均のスダレを活用しています。使わないときはくるくる丸めて保管しておけるので場所をとりません。

●柑橘類をフレーバーウォーターに

柑橘類をフレーバーウォーターに

オレンジなどの柑橘類は、古くなると、パサパサになって味が落ちてしまいます。もちろん、捨てるのはもったいない! スライスした柑橘類とローズマリー(これも庭で育てたもの)を水に入れて、フレーバーウォーターにします。外国産の場合は、いちばん外側の皮は取り除いて使用するようにしています。

●食べきれなかったイチゴをジャムやアイスに

食べきれなかったイチゴをジャムやアイスに

旬を過ぎると安売りされている小さなイチゴや、たくさん手に入って食べきれないイチゴは、ジャムにすると保存がききます。甘味も自分好みに調節できるので、ヨーグルトやアイスのトッピングにするのもおすすめです。

もちろん、おいしいうちにすべて食べきるのが理想的ですが、安く大量に手に入ったり、予定が変わったりしてきれいに使いきれないこともあります。そんなときも、ほんのひと手間を加えることで、再生したり、最後までおいしく食べられたりします。節約は毎日のことだから、楽しみながら続けられることが大切。ぜひ試してみてくださいね。

【よしママさん】

茨城県在住。9歳と7歳の子をもつお掃除大好き主婦。ブログ「

節約ママのこだわり掃除

」では、時短&家族にやさしい掃除、洗濯を研究。著書に『

家族が笑顔になる おそうじの魔法

』(日本文芸社刊)