季節もすっかり秋。朝晩と冷えることも多く、厚手の服や暖房器具を出したという人もいるのではないでしょうか? 本格的な冬になる前に電気代を節約するためのお部屋の過ごし方のコツを節約アドバイザーの丸山晴美さんに提案してもらいました。

ストーブの前で毛布にくるまる女性
寒くなりました。暖房をつける前にできることがあります(※写真はイメージです)
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秋冬の寒さ対策!光熱費節約7つのコツ

あんなに暑かった夏を忘れてしまうほど、秋が深まり寒く感じる日も増えました。これから迎える冬の暖房費は家計にとって悩みのタネです。今回は少ないエネルギーでも温かく過ごす7つのコツをご紹介します。

(1) 寒くなったら窓からの冷気をチェック
(2) なるべく着るもので温度調節をする
(3) 温める範囲をできるだけ狭くする
(4) 保温機能は必要なときのみ
(5) 湿度を上げる工夫をする
(6) 家族仲よく過ごしましょう
(7) 家族で節電習慣を身につける

(1) 寒くなったら窓からの冷気をチェック

温めた部屋も窓対策がされていないと、窓から外の冷気がガラスを通して入って来るとともに、せっかく温めた部屋の空気が逃げてしまい、いくら暖房器具の設定温度を上げても部屋が温まらないことも。
部屋のガラス窓にしっかりと厚手のカーテンがすき間なくかかっているか確認が必要です。また、厚手のカーテンがかかっていない場合は、早めに掛け替えをしましょう。カーテンの丈がたりないときは、クッションや隙間を丸めたバスタオルですき間を塞ぐなどして、まずは部屋そのものが冷えている原因がないか確認をします。

(2) なるべく着るもので温度調節をする

肌寒いと感じたときは、暖房の設定温度を上げるよりも、まずは着るもので調整をしましょう。カーディガンを1枚羽織る、靴下+スリッパを履く、温かいズボンを履くなど工夫を。とくに冷えを感じやすい首元や足首をネックウォーマーやレッグウォーマーで温めるようにするとよいでしょう。

(3) 温める範囲をできるだけ狭くする

コタツに入ってテレビを見る女性
暖房器具はじつはコタツが最強でした(※写真はイメージです)

暖房器具を使用する際は、できるだけ温める範囲を狭くすることが省エネにつながります。扉があるなら閉めたり、間仕切りを使うのもいいでしょう。
冬の暖房器具のおすすめはコタツです。コタツは狭い範囲を温めてくれるので、部屋全体を温めるよりもかかるエネルギーは少なくすみます。そしてコタツは敷物の下に断熱シート、コタツ布団は中がけや上がけをプラスして熱を逃がさない工夫をすることでさらに省エネになります。

(4) 保温機能は必要なときのみ

いつでも便座が温かい保温式の温水洗浄便座は、冬のひんやり防止にとても役立ちますが、電気代が増える要因にもなります。まずは便座と温水の設定温度を低温にしましょう。つねに便座を保温するために、電力が使われている保温式の便座はフタをしないと、便座から放熱してしまいます。使い終わったらフタを閉めることを忘れずに家族で習慣化させましょう。
また、炊飯器やポットなど保温機能は寒い冬にはありがたい機能ですが、電気代がかさむ原因になりますので、長時間使わないようであれば保温を切るようにしましょう。

(5) 湿度を上げる工夫をする

お鍋を囲む家族
冬の鍋は湿度アップにも体の温度上昇にもなり、一石二鳥です(※写真はイメージです)

湿度を上げることで体感温度が上昇します。加湿器を使ったり、洗濯物を室内干しにするのも効果的です。入浴後は浴室のドアをあけるなどの工夫をして部屋に湿気がまわるようにするとよいでしょう。また食事はリビングで鍋ものを囲むといった湯気の出る料理も湿度を上げるにはもってこいです。

加湿器にはヒータ式、気化式、超音波式に加えてそれらのハイブリッド式などいくつかの方式のものがありますが、ヒーター式は加熱をして蒸気を出すため電気代が高いのですが、その分殺菌効果が期待できるため、衛生的に使える反面、吹き出し口から湯気が出るのでやけどのリスクが高くなります。
気化式はフィルターを水で湿らせて、フィルターから水分が気化することで加湿される仕組みです。加湿よりは電気代が少なくすみますが、フィルターを濡れたままにしておくと、カビが生える原因にもなりますので、こまめなお手入れが必要です。
超音波式は、タンクの水を微振動させて霧状に放出するタイプのものです。加熱をしないので、電気代が安い反面、煮沸による殺菌効果が見込めないため、こまめなお手入れが必要となります。加湿器は電気代もそうですが、設置場所や使う人によって使い分けるとよいでしょう。

(6) 家族仲よく過ごしましょう

家族が仲よく一つの部屋で過ごすことで、暖房を共有するウォームシェアができることと、照明、テレビなどの家電製品を共有する時間が増えることで、個別の部屋で過ごすときに比べて消費電力を大きく節約することができます。これは大きな節約になるので、できるだけ意識をして実践してほしい節電アクションです。

(7) 家族で節電習慣を身につける

節電は一人でやるよりも家族みんなでやることで効果が高くなります。これまでに紹介した6つのアクションを家族で共有しつつつ、日が暮れたら厚手のカーテンを引く、照明をこまめに消す、外出や就寝15分前には暖房のスイッチを消す。といった節電習慣を家族で身につけて、この冬の暖房費を上手に節約しましょう。
これから、寒い日が続きます。風邪を引かない程度に無理なくお過ごしください。