毎日生活しているとどんどん出てくる「ゴミ」。ゴミ出しのたびにうんざりしている方も多いのではないでしょうか。
「ゴミをゼロにするのは難しいですが、減らすことは可能です。また、暮らしのなかのムダも自然となくなります」と話すのは、インスタグラムで環境に優しくエコに配慮したサスティナブルな暮らしを発信し国内外で人気を集める、ファイナンシャルプランナーの野村蘭さん。
今回は、「ティッシュ」をやめる暮らしのアイデアを教えてもらいました。
ティッシュをやめて、ゴミの削減。どんどんたまる古いタオルや洋服を活用
だんだん寒くなってきて体調を崩しやすくなり、ごみ箱がティッシュでいっぱいになっている方も多いのではないでしょうか? いらなくなったタオルやTシャツがあれば、小さく切ってティッシュの代用品として再利用できます。
サイズアウトしたり、よれよれになってしまった洋服や肌着、使い古したタオルなどは、処分するしかないと思いがちですが、まだまだ使えます。掃除などのウエスとして使用される方も多いと思いますが、鼻をかむのにも最適なんです。
●「布ティッシュ」には綿製の古いタオルや着古したTシャツがおすすめ
古いタオルやTシャツはやわらかく吸水性も優れているので、ティッシュとして使うのにぴったりです。
ただ、化学繊維が混ざっているものはティッシュには向きません。綿100%などの自然素材のものがおすすめです。市販のティッシュよりも肌触りが優しくて、鼻のかみすぎで鼻の下がカサカサになりやすい人にももおすすめです。
●いらない布を切るだけですぐに完成
つくり方は簡単、使い古した綿製のTシャツやタオルを切るだけ。
好きなサイズでOKなのですが、手のひらサイズくらいにカットすると使いやすいと思います。
私の場合、タオルは1/8のサイズに、Tシャツは14枚にカットして保管しています。鼻をかむときにはこのサイズが便利です。
切る際は、少し切り目を入れてから両手で布を持って裂けば糸くずもあまり出ません。
切ったものは、ビンに入れて手に取りやすいところに置いています。
●気軽に使い捨てできる
鼻をかんだりしたものは、衛生的観点から一度使ったら処分しています。いらなくなったTシャツやタオルなどをリサイクルしたものなので、気軽に使い捨てできます。
また、こぼしたものをふいたり、トイレ掃除、家じゅうのホコリ掃除に活用しています。
細かい部分のホコリもティッシュ感覚でサッとひとふき。そこまで汚れていないものは、洗濯機で洗って、繰り返し使うこともできます。
●古い衣類を無理なく手放せる
まだ着るかもしれない服を捨てることに抵抗がある人も多いと思います。
服を減らそう思っても、結局何も捨てられなかった経験はありませんか? タオルの捨てどきがわからずくたくたになっても使っている、なんて場合も。
もったいなくて捨てられなかった服やタオルが、ティッシュに生まれ変わると思えば、スッキリした気持ちで手放すことができます。
●お金や資源の節約になる
ティッシュや掃除用のシートは使うたびにゴミが出ますし、なくなるたびに買っているとかなりの出費になります。またシートの多くは、ポリエステルなどを素材としたプラスチックからできています。一度の掃除のためだけに、プラスチックを使い捨てるのはもったいないですし、ティッシュの箱や掃除用シートを包装するプラスティック製袋のゴミの削減にもつながります。
また、古着だとすぐになくなるのでは? と思う方もいらっしゃるかと思いますが、綿製のものはほかにもシーツやバスタオル、子どものサイズアウトした肌着などけっこう出てくるので、わが家ではきれたことがありません。
もし、たりなくなって紙ティッシュを使うことになっても、これまでよりかなりの枚数を減らせるはずです。
捨てるだけだった古いタオルやTシャツを再利用することは、エコにつながるだけでなく、ティッシュ代の節約にもクローゼットの衣類の見直しにもなります。ぜひ、みなさんも暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか?