幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。


<幸栄のゆらゆらと、つらつらと。日々のささやかな幸せをパンと一緒に。>
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夏休みの土日やお盆休み。親戚や、帰省中の友人など、おうちにたくさんの人を招いて食事をする人も多いのでは? そんなとき、「もう、暑くて食欲わかないし、なにをつくればいいかわからない!」「パパッとつくれて華やかなものってなんだろう?」なんて悩みを解決してくれるのが、チーズとはちみつ、そして好きなフルーツでつくるサラダ。お酒を飲む大人にも喜ばれますよ。今回は私がよくつくる3皿をご紹介します。

簡単につくれておいしいうえに、見栄えもする「チーズとフルーツのサラダ」3種

●桃×モッツァレラチーズ
桃×モッツァレラチーズ

まずは知る人ぞ知る、桃モッツァレラ。ひと口サイズに切った桃の上に、手でちぎったモッツァレラチーズをのせ、はちみつとレモン汁をかけます。レモンの皮を削いでかければ、さわやかな香りをプラスできますよ。はちみつと黒コショウの組み合わせが大好きな私は、黒コショウもかけました。

盛りつける器は、素材に近い色の器を選ぶとごちゃごちゃとせず、すっきり夏らしくまとまります。今回は、モッツァレラチーズに近い白い器に。

●レーズン×クリームチーズ
レーズン×クリームチーズ

こちらは、スプーンですくったクリームチーズの上にレーズンをのせました。レーズンはそのまま使ってももちろんいいのですが、30gのレーズンに白ワイン小さじ1を混ぜ合わせ、少しだけ置いておくと、かたいレーズンがふっくらやわらかくなります。白ワインがなければ、赤ワインや水でも大丈夫。はちみつと黒コショウをかければ、大人も大満足なひと皿が完成です。

器はレーズンに近い青に。クロスも落ち着いた色を選びました。

●スモモ×カマンベールチーズ
スモモ×カマンベールチーズ

旬のスモモを切ったら、常温に戻したカマンベールチーズをのせて、はちみつをくるっと一周まわしかけるだけ。娘のはなとひなはカマンベールチーズがとくに大好きなので、このレシピはよくつくります。秋になったら、スモモの代わりにイチジクでつくるのもおすすめですよ。

器はスモモに近いピンク、クロスはカマンベールチーズの白に。かわいらしい雰囲気にまとめました。

いろいろなフルーツとチーズの組み合わせを試して、自分の好きな味わいやいろどりを見つけてみるのも楽しいですよ。ぜひあなたのおもてなしの一皿に加えてくださいね。

【幸栄(ゆきえ)】 1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、 2010年から卵とバターを使わないパン教室、toiro を始める。 著書に『「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本 (生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)、『パウンド型で焼けるおいしい食パン』(家の光協会刊)、『あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり』(アノニマスタジオ刊)などがある。