コストパフォーマンスや保存性がよく、お手軽においしく楽しめる袋麺タイプのインスタントラーメン。昼食や夜食に日常的に食べている方も多いと思いますが、インスタントラーメン専門店『やかん亭』の大和イチロウさんによると、「多くの人は、3つの間違いをしてしまっている」といいます。一体どういうことでしょうか?

袋麺
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袋麺のおいしさを損ねない、正しいつくり方とは?

大和さんに、これまで以上においしくなる袋麺の正しいつくり方と、いつもと違う味が楽しめるおすすめの「ちょいたし」レシピを伺いました。

●過ち1:しっかりと沸騰したお湯を使っていない

お湯がポコポコし始めたくらいで麺を入れてしまう人が多いですが、このときお湯はまだ80℃くらい。この程度の温度だと、麺が一気に水分を吸ってしまい外側がブヨブヨになり食感が悪くなってしまいます。メーカーが袋の裏に書いている「お湯」とは、ほぼ100℃の熱湯をさしているので、グラグラと沸騰してから入れるようにしましょう!

●過ち2:ゆではじめから菜箸で麺をほぐしてしまう

トータルゆで時間の3分の2のところで菜箸をいれるのが正解。早めに箸をいれると麺が割れて断面から余計な水分が入り、硬いところとブヨブヨなところができてしまいます。このゆでムラが、食感の悪さにつながることに。3分の2の時間が過ぎたころなら麺がやわらかくなり割らずにほぐすことができるので、そこから丁寧にほぐします。ちゃんとほぐすことで、一本一本に熱があたり麺にしなやかさ、コシ、弾力が生まれ、のど越しツルツルになるのです。

●過ち3:スープを麺と一緒に最初から入れてしまう

少し煮込んだほうが味が染みておいしいと思っている人もいますが、熱いお湯で煮込むとスープのせっかくの香りが飛んでしまいます。最近のスープの素はとても香りよくつくられているので、最初に鼻孔に広がる「トップノート」を煮込んで吹っ飛ばしてしまうのはもったいない! 袋に書いてあるとおり、火を止めてからいれるか、丼にスープを入れるようにしましょう。

つまり、規定量のお湯をしっかり沸騰させて麺を入れ、ゆで時間の3分の2の時間を待ってから菜箸で一本一本しっかりほぐし、火を止めてからスープを入れる(もしくは丼に移してからスープを入れる)のが、おいしいつくり方です。

「濃いめの味が好みでお湯の量を減らしたいときは、まず規定の量のお湯で麺をゆでてから、少し捨てるのがおすすめ。規定の量は麺がおいしくゆであがるためにメーカーが計算し尽くした量なので、最初から減らすと、麺がうまく回らずきれいにゆであがらなくなってしまいます」
もちろん、丼を温めておくことも忘れずに!

ペットボトルの緑茶を使うと、上品な味に!

うま味には植物性のグルタミン酸、動物性のイノシン酸、キノコなどに含まれるグアニル酸の3つがあります。袋麺のスープは、このどれかひとつのうま味をたすと急激においしくなるように計算されているそうです。「たとえばグルタミン酸をたすために、こぶ茶を耳かき一杯入れるとうま味が増します。ペットボトルのお茶をお湯と4:1の割合で入れてゆでると、緑茶のうま味成分であるテアニン酸のおかげで、上品なおいしさになりますよ! ここにさらにお肉を入れると、うま味成分の相乗効果で、5倍くらいうま味が増すのでぜひお試しを」。
このとき、具材を冷蔵庫から出してすぐ入れてしまうと、スープの温度が下がってしまうのでNG。ラーメンをつくっている間に、電子レンジで軽く温めてください。モヤシやキャベツなどの野菜をのせるとき、味つけして炒めたりすると塩分が気になるという人にはこんなワザが。切った野菜に付属のスープを小さじ2分の1ほどかけ、電子レンジで1分ほど温めたものをラーメンに乗せれば、塩分を増やさず楽しめます。

最後に、大和さんおすすめのトッピングを教えていただきました。
「しょうゆベースなら、ツナ缶とニラとネギを炒めてのせるのがおすすめです。トンコツベースには、レモンの輪切りをたっぷりのせるとさっぱりしていいですよ。塩ベースは、ピーマンやタマネギ、ウインナーなどを、コショウで炒めたものをのせて、最後にケチャップをかけた“ナポリタンラーメン”もおいしい。味噌ベースなら、お湯の半分をトマトジュースにしてピーナッツバターとラー油と一味とネギを入れれば、コクと深みが増した“ピリ辛イタリアンタンタンメン風”に!」。

袋麺がこれほどまでのポテンシャルを持っていたとは驚きです。もう、お店に行かなくてもいいかも!?