5月も半ばになり、初夏の陽気になる日も。そろそろカーペットやラグなども夏仕様に模様替えをする時期ですね。
来シーズンに向けて、ぜひきれいにしてみませんか? 丸洗いせずにすっきりきれいにする方法をお掃除研究家のおそうじペコさんに教えてもらいました。

カーペットをしまう前に!丸洗いせずにすみずみまできれいにする方法

最近では、洗濯機のドライコースを利用して家庭で洗えるカーペットも増えてきました。しか生地や縫製によっては丸洗いできない種類のものもあります。そこで、今回は洗えないカーペットをきれいにメンテナンスする方法をご紹介します。

ぞうきんなど
カーペット掃除に必要な用具一式
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【用意するもの】


・ラバータイプのブラシ
・きれいなぞうきん 2枚
・中性洗剤
・掃除機

●3ステップでカーペットをきれいにしましょう

カーペットの性質を考えて3ステップの手順でお掃除をしていきます。

(1) からみついた汚れを取り出す

毛足の長いカーペットほど普段のお掃除ではとりきれない汚れが毛にからみついています。カーペット用のラバーブラシをかけて汚れをかき出します。ラバーブラシがない場合は、ゴム手袋をつけてなでても汚れをからめとることができます。

縦と横方向にブラシをかける

毛の流れを考えて縦方向→横方向の2方向にブラシをかけます。出てきた汚れは掃除機で吸引します。

(2) 毛の表面に付着した汚れをふき取る
中性洗剤拭きと水拭き

カーペットの表面には皮脂汚れや食べこぼしの汚れなどが付着しています。水で濡らして絞った清潔な雑巾に住居用中性洗剤をプッシュしてなじませ、ふき取ります。乾いた雑巾より少し濡らした雑巾の方が洗剤成分の伸びがよくなります。

このとき強くこすると毛が抜けるので、表面をそっとなでるようにふき取ります。毛の流れを考えてここでも縦方向→横方向とかけます。洗剤が乾かないうちに濡らした別の雑巾で洗剤成分をふき取るようしっかりと二度ぶきしていきます。

その後日陰干しをして乾燥させます。

(3) 毛の奥の汚れを掃除機で吸引する

最後に掃除機をかけて毛の奥に入り込んだ汚れをしっかり吸引して仕上げます。

掃除機の強モード

掃除機は強力モードまたはカーペット用モードに切り替えます。また、吸引力を最大限に引き出すために紙パックは新しいものに、サイクロン式のものはダストカップを空の状態にしてから使用します。

掃除機を引く

掃除機も縦方向→横方向と毛の流れを考えてかけます。掃除機は押すときよりも引くときの方が吸引します。吸引していることを意識し、ゆっくりと時間をかけてかけます。

掃除機をかける

裏側にも同じように掃除機をかけます。

カーペット

毛の奥のゴミ、表面の皮脂汚れ、毛の間のゴミすべてがきれいに取れてサラサラの清潔なカーペットがよみがえりました。通気性のよい保存袋に入れて保管しましょう。私は白いガムテープをはり、収納袋の中身がわかるよう表記しています。

●来シーズンのためにも丁寧にお掃除を

3ステップをしっかり意識して掃除することで、来シーズンも清潔で気持ちよい状態で使用することができます。カーペットは重くサイズも大きいのでつい面倒に思ってしまいますが、その分きれいに仕上げたときの達成感も大きくなります。ちょうどよい運動にもなりますので、ぜひきれいにお掃除してみてくださいね。