●お金はもめごとの種になると思っている親
すべての画像を見る(全4枚)「子どもにお金を残すともめごとになると考えているので、できるだけ使いきろうと思っているらしく、旅行などに頻繁に出かけています。母親はどんぶり勘定なので、身の丈に合った使い方をしているのか、病気になったときに大丈夫なのかと心配。保険勧誘で、ほいほいかんぽの保険に入っていました」(41歳・自営業)
●親がマルチの販売員になっていた
「有名なマルチ商法の会社の商品が実家にあり、あわてて調べてみたところ、似たような会社の人たちの名刺が次々に出てきた。本人は積極的な勧誘などはしていないといっているが、すでにディストリビューター(販売代理)にも登録され、解約させるのに苦労しました」(34歳・会社員)
ちょっとしたお金の話から、ニュースで見聞きするようなトラブルや事件に巻き込まれかかっていたことが発覚するケースは実際少なくないようです。
●もしかして詐欺?悪質な被害に発展するケースも
「分譲マンションの床暖房や風呂が壊れたときに修理費用が高かったので、ぼったくられたのではないかと心配になりました。修理後も床暖房は直っておらず、壊れたまま…。悪徳業者に捕まった気がします」(42歳・主婦)
「オレオレ詐欺に引っかかりかけた。現金を持って出ていくところで気がつきました。まだ両親ともに元気なのでと油断していましたが、お金のことは相談しておかなくてはと思います」(44歳・パート)
老いとともに、判断能力が鈍ってしまうこともひとつの要因かもしれません。また体力面での限界が来ると、介護が必要になることも。そこでも、やはりお金の問題は避けては通れません。
●介護施設の費用ってどのくらいかかるの?
「父が亡くなって初めて親にどのくらいの資産があるのか、どの保険をかけているのかを知りました。母は昔っからの倹約家なので散財はしていないですが、これから先、介護施設等に入ることになった場合、親のお金だけでたりるのか、私たち子どもも負担しなければならなくなるのかが不安です」(48歳・パート)
介護度合いや年金や預金の額に応じて、ぴったりマッチする施設が見つかればいいですが、足が出てしまう場合には、子どもたちに負担がのしかかるケースもあるようです。しかし、元気なうちに話し合おうとしてもなかなか難しいという声も。
●金目当てと言われても、仕送りしてあげる子ども
「亡くなってからでは話せないので、元気なうちにお金の話をしておきたかったのですが、『まだ死なない! あげるお金なんて一銭もない!』と怒られました。どうやって切り出したらいいかわかりません。毎月、お金を渡していますが、今では当たり前になってしまい、ありがとうの感謝すらありません。こちらが節約して渡しているお金なのに、それを私達の目の前でディナーショーなどに使っているのを見たときに本当はもう関わりたくない…と感じました」(36歳・パート)
●配偶者を亡くした寂しさは埋められない
「そもそもお金の話をどう切り出していいかわかりません。母親が死んだ後、父親は寂しさから散財してしまいました」(40歳・主婦)
なにも聞けないまま、親にもしものことがあったら…。お金の話題は家族で話し合いにくい部分があるかもしれませんが、この記事が話題のきっかけになれば幸いです。