1年かけてたまった汚れは時短大掃除で一掃! 換気扇の油汚れやバスルームのカビなど、普段はあと回しにしがちな部分を、たった1時間でキレイにする方法を伝授します。
教えてくれたのは、洗剤エキスパートの茂木和哉さんです。

キッチンの大掃除は1時間で終える!タイムスケジュールとポイント

男女がキッチンで手をあげている様子
まずはキッチンからスタート!
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大掃除こそ日々の掃除では手が回らない、換気扇の中や五徳のコゲつき汚れに挑戦。壁の油汚れや排水口のヌメりも一瞬でキレイにしてみます!

下記はこれから紹介するタイムスケジュールです。作業時間は、全部合わせて1時間です!

1:五徳をつけおく 5分(1時間放置)
2~4:換気扇フードとシロッコファンの油汚れを落とす 25分
5:排水口に塩素系スプレーを吹きつける 5分
6:コンロ回りをアルカリ性スプレーでふく 5分
7:五徳のゴケつきを落とす 15分
8:シンク、蛇口回りをみがく 5分

●1:五徳をとり外してビニール袋に入れ、酸素系漂白剤につけおく

二重にしたビニール袋に、40~50℃のお湯を5Lほど入れ、規定量の酸素系漂白剤を入れます。

五徳をビニールに入れる

「五徳を入れて1時間ほどつけおき。ビニール袋が破れないよう、オケなどを活用しましょう」

五徳をビニールにいれてつけおきしている様子
このまま1時間放置

つけおきしている間に次の作業へ。

●2:換気扇フィルターとシロッコファンをとり外す

換気扇フィルターを外す様子

手袋を装着して、換気扇のレンジフードをあけ、中のフィルターと円形のシロッコファンを取り外します。

シロッコファン
油で汚れたシロッコファン

「ワンタッチで外せないタイプもあるので、工具を使って慎重に外しましょう」

●3:中性洗剤と変形歯ブラシで換気扇フードを洗う

換気扇フードを歯ブラシで洗う

フィルターに40~50℃のお湯をかけながら、油汚れをゆるませ、中性洗剤と変形歯ブラシで汚れを落とします。

※変形歯ブラシは使い古した歯ブラシをお湯の中に入れて曲げたものです。

換気扇フードをスポンジで洗う

「スポンジで仕上げ洗いをすると時間短縮に」

汚れた換気扇フード

1年分の汚れがついた換気扇フードが…。

掃除後の換気扇フード

ここまでピカピカになりました!

●4:50~60℃のお湯で油汚れをゆるめながら中性洗剤と変形歯ブラシでシロッコファンを洗う

シロッコファンの油汚れにも中性洗剤と変形歯ブラシを活用。

シロッコファンを歯ブラシで洗う
ファンの刃にブラシがフィット

「50~60℃のお湯を使うと汚れが落ちやすくなります。熱いのでゴム手袋をするのを忘れずに」

<POINT>

シロッコファンの油汚れがひどい場合は粘土用のヘラやプラスチック製カードが便利

粘土用のヘラ

油汚れがべったりついている場合は、粘土用のヘラやプラスチック製のカードを用意。汚れをかき出してから、変形歯ブラシで洗って。

・プチねんどベラ4本入り ¥100(キャンドウ)

●5:五徳をつけおき袋から出し、排水口のパーツに塩素系スプレーを吹きつける

五徳を袋から出し、つけおき液を流したら、雑菌やヌメりが気になる排水溝パーツやキッチン小物をシンクに並べます。

キッチン小物をシンクに並べた様子
このまま10分放置

「泡まみれ状態になるぐらい塩素系スプレーを吹きつけ、このまま10分放置!」

ラップをかけてにおいを軽減
ラップをすればにおいが軽減!

ラップをすればにおいが軽減!

●6:換気扇やコンロ回りの油汚れをアルカリ性スプレーでふく

換気扇回りの掃除

「換気扇回りの壁やコンロの回りなど、キッチンの油汚れには、アルカリ性洗剤が有効」

コンロ回りの掃除

洗剤を吹きつけてさっとふき、仕上げに水ぶきをして。

アルカリ性洗剤を温める様子
<時短ポイント>アルカリ性洗剤は温めると効果アップ

「じつは、アルカリ性洗剤は温めると汚れが落ちやすくなるんです」
洗剤の容器ごと、40~50℃のお湯につけておくだけでOK!

●7:五徳のコゲつきをヘラで落とす

つけおき袋からとり出しておいた五徳を、粘土用のヘラでコゲつき汚れを落とします。

五徳のコゲつきをヘラで落とす

「五徳の掃除が終わったら、5で塩素系スプレーを吹きつけた各パーツを水でよく洗い流しましょう」

●8:クレンザーとラップでシンクや蛇口の水アカを除去

シンクの水アカを除去

シンクや蛇口回りの水アカには、クレンザーとラップが効果的。

蛇口回りの水アカを除去
軽い力で汚れがスゴ落ち!

「四角形に折りたたんだラップにクレンザーをつけてみがきます。蛇口回りはラップをひも状にしてこすり落としを」

※塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤は、酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。クエン酸など酸性のものと混ぜるのはもちろん、酸性洗剤の直後に使うのも避けてください。また、洗剤のなかには、建材や設備機器によっては使用できないものが含まれている場合があります。建材や設備機器の取扱説明書、また洗剤の注意書きをよく確認してから使用してください。各種洗剤を使用する際は、ゴム手袋などを着用してください。