知人に料理を教えたことをきっかけに生徒数が増え、料理教室を続けながら多くのレシピを提案している、料理研究家の村上祥子さん(84歳)。今回は、村上さんのシンプルなリビングキッチンを紹介します。食器や調理器具へのこだわりも必見です。

※ この記事は『84歳。食べて、歩いて、カッコよく生きる。』(プレジデント社刊)より一部抜粋、再構成の上作成しております。

リビングキッチン
1996年(平成6年)、娘の部屋だった場所を改装して、小さなキッチンを造作。ひとりになった今も、プライベートな時間は、7.5畳のこのコンパクトなリビングキッチンで過ごすことが多い
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ひとり暮らしの改装した「リビングキッチン」

ムラカミ宅のシンプルなリビングキッチンをご紹介します。

1996年(平成8年)、東京・西麻布にスタジオを用意し、毎週、福岡と往復するようになったとき、身長182㎝の夫が簡単に食事をつくれるようにと、キッチンを改装しました。かつて娘の部屋だった6畳間。押し入れ、出入り口と合わせて7.5畳の部屋が、今のリビングキッチンです。リビングキッチンに替えて以来30年、ふたりのときもひとりになった今も、そのまま使っています。

「徹子の部屋」で話題になった50gと100gの冷凍パックを冷凍庫から取り出し、鍋に入れ、水、スープの素を加え、IHヒーターで具だくさんのスープをつくります。IHヒーターの下段は大工さんにつくってもらった木製棚に電子レンジを、もう一段下にはオーブントースターを置いています。電子レンジで冷凍ご飯をチン。オーブントースターで魚を焼くという具合。45㎝×45㎝の平面に、家電3台を収め、あちこち動かずに調理できるように工夫しています。

調理器具も食器もお気に入りだけで十分

豆皿
和風、洋風とさまざまな豆皿を保有。前日の残りものやコンビニのお総菜も、この豆皿にのせるだけで印象が変わり、食卓が華やかに。年齢を重ねたら、食べたいものを少しずつが、ちょうどいい(撮影=江口 拓 ©プレジデント社)

調理道具も食器も、使いやすく、お気に入りのものが2つほどあれば十分。

私の場合、マグカップごはんにも使う、お気に入りの500mLマグカップは7個で、豆皿は大好きなのでたくさんありますが、小鉢、洋皿、ワイングラス、タンブラーは、各2個ずつ。これで、ご飯、汁物、焼き物、揚げ物、煮物、あえ物、サラダ、デザートをまかないます。箸は、竹製を10膳。食事用にも菜箸としても使います。

鍋・フライパン・ザルなどは各大小2つ。包丁ペティナイフが各1本といった具合です。

欠かせないのは、「はかり」。勘に頼らず、常に計量。ご飯も計量して冷凍しています。きちんと量っているので、食べ不足も食べすぎも防げます。「タイマー」も手放せません。加熱も冷却も、タイマーを使用。自身の経験から編み出した目安時間、あるいはパッケージの表示時間をセット。その間、頭は解放され、ほかの仕事を安心してできます。「あと何分で自宅を出発」というときも、タイマーをセットしています。