年齢を重ねると「自分らしく生きる」のが難しくなる…そんな“とらわれ”から自由になり、50代から軽やかな一歩を踏み出したのは、元TBSアナウンサーの堀井美香さん。2人の子どもが独立し、“ほどよく自分ファースト”な暮らしを始めたきっかけや今の心境、自分の“足るを知る”生き方について聞きました。

青空の下で微笑む堀井さん
「ちゃんとしたお母さん」に見られたかったことに、子どもが独立して気づきました
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50歳で“いったん終わった”感覚に。今は自分主体でノンストレス

「50」という、キリのいい数字。そのタイミングで、長年籍を置いた会社から離れ、フリーランスの道を歩むことを決めた堀井さん。

「50歳を迎えてふと気がついたら、子育ても仕事も『整理がついた』と感じたんです。周りの先輩方も、このあたりでキャリアの整理をする方が多かった。まだ、余力のあるうちに動こう、ということかもしれません。不満があるわけではなく、むしろいろいろなことがストレスなくできる環境。でも居心地のいいときこそ、動いた方がいいのでは? と思ったんです。現状をアップデートすることも、もちろんひとつの選択。でも私の場合は、一度外に出るという形をとりました」(堀井さん、以下同)

会社を辞めてから、すべての判断は自分。どこに時間を割くのかも、どんな仕事をするのかも。

「フリーになってから、自分で企画し、会場を借りて朗読会を続けています。リスクのあることですし、ドキドキしますが、ストレスはありません。それはやはり、やりたいことであり、自分が決めていることだから、というのが大きいですね」

子どもの独立を機に“やらなきゃ”を卒業。今は家庭がシェアハウスに

白のブラウスにジーンズを組み合わせたスタイルの女性

アナウンサーとして働きながらも、家族のために家事をこなし、子どもの教育にも奔走していた堀井さんが、“お母さん役”を降りたのは子どもの独立がきっかけでした。

「“社会人になったら、子どもたちを家から出す”というのは、ときどき夫が口にしていたんです。今は子ども2人、それぞれひとり暮らしをしていますが、結果的に、自然と“離れていても、なにかあったら支え合う”といういい関係性になれました。あのまま子どもたちが家にいたら、私はまだ子どものために、一生懸命家事をしていたと思います。今は夫と2人なので、食事もそれぞれがつくって食べればいいという感覚。食べたいタイミングが合えば、『今つくってるのちょうだい』『いいよ』という感じで、お裾分けして一緒に食べる。なので、子どもたちが家に帰ってきても、『この家は今シェアハウスだからね』と言っています(笑)」