休みたいときには“休日の看板”を出すことも大事
家にいると、つい家族のために動いてしまう。それなら、先に休みを宣言するのもひとつの手、と堀井さん。
「まだ子どもが小さいとき、職場の先輩に『今は子育て中なんだから、できないことは言いなさい』と言われたんです。周囲に公言することで、ラクになることってたくさんあると思います。家庭でも同じで、たとえば『お母さん今日は午前中休みます!』と、お休みの看板を出すといいんじゃないでしょうか。今までお母さんがやってくれていたんだ、と気づくきっかけにもなりますよね」
“ちゃんとした母親”をやっていたのは結局、自分が評価されたかっただけ
習いごとをたくさんさせたり、いい学校に入ってほしいと思ったり…子どものために、とやってきた多くのこと。子どもたちが巣立った今、当時のママ友たちと話をするうちに気づいたことがあるそう。
「結局、私たちは“ちゃんとしたお母さん”って思われたかったのかもしれないね、と」
子育て中はつい、子どもの姿=自分の評価だと思いがち。
「私は、子どもたちが困らないように、失敗しないように、進学先を率先して調べたり、先回りするタイプでした。テレビを観る時間があるなら、子どものためになにかしておきたい、と考えてしまう。もちろん、それは心から子どもを愛しているから。でも、今考えてみると、そこには“いい子を育てた、ちゃんとした母親”として見てもらいたい。そんな他人軸が自分のなかにあったなと。子どもが独立してようやくそれに気づけたので、物理的に距離をとることも必要だったと思っています」
自分の“足る”を知ってダウンサイジング。これからは閉じていくことを楽しくやりたい
すべての画像を見る(全3枚)50代を迎えてわかったのは、“自分の器のサイズ”。
「なにごとも、最低限これくらいあれば心地よく暮らしていける、というラインがわかってきました。家事も、洋服も、住まいも。結果、負荷が減って身軽になってきています。身軽になると、先のことを考えなければというプレッシャーもなくなるんですよ。将来、暮らしてきた郊外の家や、地方にある実家、さまざまなことの整理も考えています。もちろん“閉じていく”ことに、寂しさはあります。でも、今後は片付けること、手放すことを趣味のように、楽しくやっていきたいですね」
●自分ファーストへの一歩が踏み出せない人へのメッセージ
がんばってきた両手に、優しい休息を。だれかのために心を尽くしてきたと思います。心にしまっているやりたいこと。思いきって踏み出してみてください。あなただけの新しい時間がもてる日がくることを応援しています!
