更年期でホルモンバランスが乱れると、疲れっぽくなったり、怒りの感情に振り回されてしまいがち。怒りを抱え続けると、心も体も疲れてしまいますよね。そこで産婦人科医の高尾美穂先生が「怒りの感情への対処法」についてアドバイス。
※ この記事は『高尾美穂のオトナ世代のこころとからだ相談室』(扶桑社刊)より一部抜粋、再構成の上作成しております。
すべての画像を見る(全3枚)Q:自分ばかりが割を食っているみたいで落ち込みます
最初の質問は、「自分ばかり家事をしているのが不満」という悩みについて。
「体調やメンタルがきついと、すべてを投げ出したくなります。一度、手をかけなくても家事がまわる仕組みを考えましたが、『なんで自分ばかり…』と思い、逆に落ち込んでしまいました」(52歳)
A:「自分ばかり」の不公平感はみんなで話し合って解消を
「自分ばかり…」というのは不公平感を覚えているときに出る言葉です。忙しくしている相談者さんの横で、家族がのんきに過ごしているように見えるのかもしれませんね。「女性がやらなきゃ」というような性別によって期待される役割を「ジェンダーロール」といいます。多くの家庭では母親が家事の大部分を担っているケースが多いため、そうした考えに陥りがちです。
でも、家族は一緒に生活をするチームのようなもの。母親がすべてをこなす必要はありませんし、落ち込む必要もありません。仮に自分が倒れたときでも、だれかがカバーできる体制を整えておくことは、家族全員のためにもなります。
もし、自分ばかりががんばる状況に納得していなければ、その気持ちを冷静に伝えましょう。体調が悪かったり、精神的にしんどい日があること。そしてそんな日は、すべて投げ出したくなること。そのうえで、家族には具体的になにをしてほしいかを相談してみてください。よく話し合えば、家事の一部はほかの家族が担う、アウトソーシングを活用する、ロボット掃除機などの時短家電を導入するなど、納得する方法が見つかるかもしれません。「察して」と思うだけでは状況は変わりません。
●調子が悪いときは「思いきって休む」勇気も
そして大事なことですが、心身の調子が悪ければ思いきって休むこと。もし、休んだことで家の中が回らないのであれば、一度、荒療治で「なにもかも休む!」と宣言し、家事を放棄してもいいかもしれません。家の中が乱れても一切ノータッチ。1日2日だと変わらないかもしれませんが、1週間もすれば洗濯物がたまり、だれかが動き出すはずです。
ただし、家事スキルには差があるもの。ほかの家族が完璧にこなせなくても、そこはどうか大目に見てくださいね。

