世界幸福度ランキング9年連続第1位のフィンランド。今回は日本人が知らないフィンランドのソウルフードをご紹介します。教えてくれたのは、フィンランドで生まれ育ち、現在は日本で暮らしているというラウラ・コピロウさん。フィンランド式のシナモンロールやラウラさんが大好きなオートミールや、フィンランドで愛されているお酒について伺いました。
※ この記事は『フィンランド発 幸せが見つかるライフスタイル』(WAVE出版刊)に掲載された内容を一部抜粋・再編集して作成しています
すべての画像を見る(全3枚)たっぷりスパイスにやみつき!フィンランド式シナモンロール
フィンランドのソウルフードといえば、「korvapuusti(コルヴァプースティ)」、フィンランド式シナモンロールです。
日本で販売されているシナモンロールのほとんどは、フィンランド人からするとアメリカ式で、シナモン風味で砂糖のアイシングがアクセントの縦巻きのお菓子パンです。これに対してフィンランド式というのは、粗びきの香ばしいカルダモンやシナモンパウダーがたっぷり入った、横巻きのスパイシーな菓子パンです。
焼きたてのコルヴァプースティは、すぐに食べずにはいられないくらいよい香りがしてコーヒーとの相性が抜群。
このコルヴァプースティは、フィンランドでは「pulla(プッラ)」というジャンルの1種類です。プッラとは、粗びきカルダモンをたっぷり入れたイーストで膨らませた生地でつくるものを指します。たとえば、コルヴァプースティのほかにも、ビルベリージャムや砂糖とバターを混ぜたものを真ん中に入れたプッラや、3つ編みにしたプッラも。
ちなみに、プッラはパンでもケーキでも焼き菓子でもなく、プッラというジャンルになりますが、パンの仲間に近いと思います。
フィンランド人はオートミールを食べて育つ
次に、日本ではあまり人気がないフィンランドの国民食を紹介します。それは、オートミールです。
近年は健康志向の高まりにより、日本でもメジャーな食べものになってきたと思いますが、じつはフィンランドはオートミールの原料・オーツ麦の1人当たりの消費量が世界一で、輸出量も世界第2位。日本でも知らないところでグラノーラなどに入っているフィンランドのオーツ麦を食べている可能性が高いです。
フィンランド人は小さいときからオートミールを食べて育ちます。給食にも出るし、ランチや寝る前の軽めのごはんとして食べることもあります。そのまま食べる人はあまりおらず、ベリースープやシナモンシュガーをかけたり、真ん中にバターを少しのせて食べるのが一般的です。ダイエット食でもなにかの代替食でもなく、おいしくて健康にいいものとして楽しまれています。
私は大のオートミール好きなので、フィンランドのホテルのオートミールランキングをつくって、伝統的なオートミールと火を使わずにつくる生オートミール(オーバーナイトオーツ)がおいしいホテルに泊まるようにしています。
ここまで紹介した食べものは茶色なものばかりで一見地味な食べ物に見えるかもしれません。でも問題はありません。なぜなら、季節に合わせたカラフルなペーパーナプキンやフィンランドデザインの器を使えば、気分が上がること間違いなしです。
フィンランド人は料理の写真をあまり撮らないことが多いのですが、キレイなテーブルウェアとおいしいごはんは毎日の小さな幸せにつながります。

