リビングは、家族全員で利用するため乱雑になりがち。しかし、「ものがあふれかえっていると、災害が起きたときに圧死のリスクが高まります」と語るのは、国際災害レスキューナースの辻直美さん。今回、辻さんに被災時のリスクを下げる「リビングの防災術」について教えてもらいました。
※ この記事は『最強版プチプラ防災』に掲載された内容を抜粋・再編集しています
すべての画像を見る(全3枚)リビングの防災で大切なこと
「部屋がもので溢れていたって、普段だったら死ぬことはありません。しかし、地震発生時には生死を分けることがあります」と、自身も被災経験があり、『最強版プチプラ防災』(扶桑社刊)などの著作がある防災の専門家の辻さんはいいます。
「とくにリビングは、家族がそれぞれ好きなものを持ち込む場所なので乱雑になりがちです。ボールペンや定規、耳かきなどの小物も、がれきの下にあるのを気づかずに踏んでしまって大ケガにつながることがよくあります」(辻さん、以下同)
片付け術の定番、「ものの定位置を決め、使ったら元の位置に戻す」を徹底するだけでも、リビングで被災した際のケガや死亡のリスクを下げることができるそう。
「それになんといっても、普段から片付いた部屋で過ごした方が気持ちいいですよね。『きちんと片付けてある』。これも防災になるのです」
インテリアと防災を両立するための「基本ルール」
とはいえ、ものが少ない方が、確実に被災時のリスクを下げることができます。
「でも、だからといって、私は『ものは片付けて、飾らないように』『使わないものは捨ててしまいましょう』とは言いたくありません。基本的なルールを押さえれば、インテリアと防災の両立は可能です。日々の生活も楽しんでいきましょう」
被災時のリスクを下げる基本ルールを、辻さんに教えてもらいました。
「まず、これが落ちてきたら大変なことになる――そんな恐怖を感じるものは、腰から上の高さから外します。そして、飾っておくもの、出しておくものは固定して、“飛ぶ・移動する・落ちる”に対策していきます」
