3:遠方からでもできることでサポートする

大量の紙もの
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帰省したとき、実家にはものすごい量の通販カタログがたまっていました。

母はテレビショッピングを見るのが好きで、気になる商品があるとカタログを取り寄せていたようです。どのカタログも立派で重く、捨てるのが大変だったので、実家にいる間にカタログを止めることを思いつきました。電話やメールで発行元に連絡をして、1つ1つ配送を停止しました。

カナダに戻ってからも、「最近、カタログが来てない? メールで止めるから教えて」と母に伝えました。こうした小さなサポートは、離れていてもできます。

もう1つやってよかったのは、自分の著書や掲載誌を母に送ったことです。

私は片づけに関する本を何冊か出していますし、雑誌の監修記事を書くこともあります。見本誌のうち何冊かは出版社から直接、母のところに送ってもらいました。

母はもともと読書が好きで、とくに雑誌をよく読む人です。「新しい本が出たからチェックしてね」と伝えると、自分で本屋に買いに行って読んでくれました。

本や雑誌が、母にとって片づけのきっかけになりました。遠くに住んでいると、直接手伝うことはできません。でも、情報を届けたり、面倒な手続きを代わりにやったりすることはできます。

親が片づけに関心をもてるきっかけをつくることも、立派なサポートです。

4:母が自分ひとりでも片づけるようになった

片付ける母
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帰省中、一緒に片づけてよかったと思うのは、母が私のいないときにも自分で片づけるようになったことです。

手紙やメールで「あれを片づけた」「これを処分した」と報告してくれるようになりました。弟の嫁も「お義母さん、すごくたくさん捨てたよね」と言っていました。

何度もものを捨てたから、母も片づけに対する抵抗が和らいだようです。

一昨年、母は長年住んでいた実家を手放して、高齢者向けのサポートつきマンションに移りました。引っ越しは弟が手伝いましたが、かなりものが減っていたので、比較的スムーズだったそうです。

もしなにも片づいていなかったら、肉体的にも精神的にもきつかったでしょう。長い時間をかけて少しずつものを減らしたことが、最後に役立ちました。

5:「片づけ」という共通の話題ができた

実家の片づけを続けてきて、母との関係が悪くなったことはありません。むしろ、片づけが共通の話題になりました。

「最近なにを片づけた?」「あの棚、どうなった?」といった会話が自然にできるようになったのです。

遠くに住んでいても、片づけという共通のテーマがあると、連絡を取りやすくなります。
私は電話やメールで母とつながりながら、少しずつ実家の片づけを続けました。

「遠方だからできない」とあきらめる必要はないと思います。小さなことでも続けていれば、いつか大きな変化につながるはずです。