3:価格がネックで手放せなくなっているもの

トレーを手に取り眺める女性
価格に縛られず、自分の価値基準を大切にしています
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購入したときの価格が頭をよぎって、どうしても手放せなくなっているものは意外と多い
のではないでしょうか。高かったから、まだ使えるから、もったいないから。そう思いながら、実際にはほとんど手に取っていないものが家の中のどこかに眠っている。私自身もそうしたものを長い間、手放せずにいました。

価格のついたものはいつの間にか、ものというよりも、記憶や後悔や期待のようなものをまとい始めます。思いきって買ったときの気持ち。使いこなせなかった自分へのもどかしさ。元を取れていない感覚。その感情が絡まることで、ただ置いてあるだけのものが、少しずつ重さをもつ存在に変わっていくのだと思います。

けれど、家の中にあるものの役割は、いくらだったかを証明することではなく、今の自分の暮らしを支えているかどうかなのだと、私は片付けをとおして感じるようになりました。

すでに支払ったお金は、残していても、手放しても、戻ってくることはありません。でも、ものを手放すことで生まれる空間や、視界の軽さ、気持ちの静けさは、これから先の時間を確実に変えてくれます。

高かったからもっているのか、好きだから使っているのか。その違いを見つめてみることは、ものとの関係だけでなく、自分自身の価値基準を整え直すことにもつながっていくように思います。

価格ではなく、今の感覚を基準に選び直す。そんな視点で見渡してみると、静かに役目を終えているものが見えてくるはずです。

4:見ていて違和感を感じるもの

黒い文房具たち
小さなものでも、美しいと心から思えるものを

見ていて違和感を覚えるものを空間から取り除いていく。そんな片付け方もおすすめで
す。

私にとってそれは、「自分が美しいと思える基準から逸れているもの」を手放すということです。片付けを終えてから約2年が経ちましたが、今も変わらず部屋の状態を保つことができています。

そして今の部屋を見渡して思うのは、どんなに小さな文房具1つであっても、「美しい」と感じるものだけを残してきた結果、数は自然と絞られ、無理なく空間が整っていったのではないか、ということでした。

1つ1つが美しいと感じられるものだと、多少散らかっていても、その様子さえどこか美しく感じられるようになります。

様々な片付けテクニックを駆使するよりも、自分基準の美しさを大切にすること。それだけで余計な思考を使わず、もっと簡単に、部屋は整っていくのではないかと感じています。