旅先として人気の京都。「普通の旅行もいいですが、京都は長期滞在して暮らすように旅するのも本当におすすめです」と語るのは、ひとり旅歴25年の漫画家・まえだなをこさん。京都の町家ゲストハウスでワーケーションをしているまえださんに、長期滞在旅のコツや楽しみ方を教えてもらいました。
すべての画像を見る(全6枚)京都は長期滞在もおすすめ。季節ごとのイベントを満喫して
京都は本当に魅力的な土地です。ホテルに泊まるのもいいですが、私がおすすめしたいのは町屋ゲストハウスに滞在する旅です。
町屋カフェもすてきですが、数時間しかいられません。でもゲストハウスに泊まると一日じゅうその空間を味わえます。本格移住はハードルが高いですが、ゲストハウスなら「プチ暮らすように」の旅が可能です。
トイレやシャワーが共同だったりと、ホテルに比べて不便なこともありますが、昔の京都の暮らしを追体験できます。板張りの床がギシギシなる音や、寒さだって醍醐味です。
京都にはとても個性的で素敵な町屋ゲストハウスがいくつもあります。部屋数が少ないので早めの予約をおすすめします。可能ならば、長期滞在するのがさらにおすすめです。
長期滞在旅行の魅力は、シーズンごとのイベントにベストなタイミングで参加できることです。
たとえば、京都の桜や紅葉は有名ですが、何か月も前から宿の争奪戦が始まります。苦労して宿を取っても、「天候によって開花が1週間ズレてしまった…」なんてこともあります。でも長期滞在ならば、バッファができるので最高のタイミングに合わせて堪能できます。
京都では葵祭、祇園祭、時代祭、五山の送り火、その他たくさんのお祭りがあります。祇園祭は山鉾巡行だけではなく、町中が一か月かけて盛り上がっていく様子を味わえます。山鉾建てや曳初めにも参加できますし、祇園祭期間の限定の食べ物やスイーツもレア感あって楽しいです。
毎月15日には百万遍さんの手づくり市(2月と8月はお休み)や25日には天神さんの骨董市がありプラプラ歩くだけでも楽しいです。
和菓子屋さんが季節に合わせて提供するお菓子をいただくのも、楽しみのひとつ。たとえば、今宮祭御還祭前日のみに売りだされる塩芳軒の桜餅。一日だけの販売なので、それをめがけて旅行の計画を組み立てるのは大変ですが、長期滞在していればそこまで気合をいれずともゲットできてしまいます。
魅力はまだまだ!長期滞在で見えてくる、京都の古きよき暮らし
ほかにも、長期滞在旅の魅力はたくさん。
・気分でその日の行動を決められる
私も短期旅行の時はギチギチに予定をつめますが、長期旅行なら「今日は雨が降っているから部屋で本を読むだけにしよう」とか、「そのうち晴れたら金閣寺でも見てこようかな」といった気ままな行動が可能です。
・行きつけのカフェや定食屋ができる
京都はなんとなく、お客さんとの距離が近いお店が多い気がします。私も、お店の女将さんに会いにいくような、お気に入りの定食屋があります。ひとり旅でも寂しくなりにくいと思います。
・宿を拠点にして日帰り旅行ができる
奈良の吉野や、滋賀の近江八幡など、関西の観光名所も日帰り圏内です。
・地元の食材で自炊する
キッチンつきの宿であれば、京都の食材や調味料を使い自炊することができます。五辻の昆布でだしを取り、壬生菜や聖護院大根、「とようけ屋山本」の豆腐を具にして、本田味噌でみそ汁をつくるとか、お好み焼きにツバメソースやヒロタソースをかけるとか、ミーハーなことも可能です。
・銭湯がたくさんある
京都には銭湯がたくさんあります。観光客にとくにおすすめなのが船岡温泉と松葉湯。船岡温泉はマジョリカタイルがすてきですし、松葉湯は大量のインコとリクガメに癒されます。散歩中でも銭湯を見つけたら飛び込めるように、タオルと石けんを持ち歩くのがおすすめです。



