片付けの目的は「捨てること」ではなく「安心安全に暮らすこと」

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ものを捨てることを無理にすすめなくなったひでさんですが、災害時に転倒や落下の危険性があるものだけは、整理や移動をお願いするようにしているそうです。

「以前、義父の寝室では、タンスの上に日本人形が入ったガラスケースが置かれていました。タンス自体はつっぱり棒で転倒防止をしていましたが、すぐ横にベッドがあり、大きな地震のときに上のものが落ちてきそうで気になっていました。

そこで『寝ている間に高い場所からものが落ちたら危ないので、安全のためにガラスケースだけは移動してほしい』と、危険な場所を限定してお願いしてみたんです。すると義両親もすぐに理解してくれ、安全な場所へ移してくれました。

整理してほしい場所やものを絞って、思いと一緒に伝える。伝え方ひとつで、受け取られ方も変わるようです。

捨てるのは「親のタイミング」に任せる

部屋の中

「将来的には、少しずつものも減らしていけたらとは思っていますが、片付けのペースは、義両親の気持ちに任せようと考えています。
最近では、義母の心境にも変化があったようで、『最近片付けを進めているよ』と話してくれることも。実際に義実家を訪ねると、夫が子どもの頃に使っていたオモチャや学用品が、少しずつ減っていました。以前は『孫に使わせたい』と大切に取っておいてくれたものの、孫の成長とともに、役目を終えたと感じてくれたようです。

少しずつでも、家族みんなが納得できる形で片付けが進められればそれで十分。命を守る安全さえ確保できれば、片付けのタイミングは親に合わせるのもひとつの方法だと思います」

失敗を経験したからこそ、捨てること以上に大切なものに気づいたひでさん。実家の片付けに悩む人は、ぜひ参考にしてください。