年末に向けて気持ちもあわただしくなるこの時季、家のことや家族のことを見直す場面も増えてきます。整理収納アドバイザーでESSEフレンズエディターの高橋香織さんと家族は、祖母を亡くしたことをきっかけに、祖父母の家を手放すことに。「欲しいものがあれば持って帰っていいよ」と声をかけられ、数多くのものの中から、これからの暮らしに寄り添う数点を選んだそうです。詳しく語ります。
すべての画像を見る(全3枚)1:今の暮らしに「すぐ役立つもの」
祖父母の家に残されたものの中で、私がまず選んだのは「今の暮らしにすぐ役立つもの」でした。テレビや電子レンジ、ペンチ、自転車の空気入れなど、どれも“あると助かる”ものばかりです。
とくに電子レンジは、わが家の電子レンジが壊れ、「レンジなし生活」が続いていた時期だったので、本当に助かりました。空気入れも、毎回お店に行っていたため、家にひとつあると少し気持ちがラクになります。
「思い出だから」ではなく、今の暮らしを支えてくれるものを素直にいただきました。
2:思い出の品は、「今の暮らしで無理なく残せるかどうか」を基準に選別
思い出として残したいものはいくつかありましたが、今の家のスペースでは全部を持ち帰るのは難しい。そこで基準にしたのは、「無理なく残せるかどうか」でした。
指輪はそのひとつです。普段の生活にも取り入れられそうだと感じるものを選びました。合わせるリングはこれから買いたし、日常で使える形にしていくつもりです。
写真についても同じでした。大きなサイズの写真もありましたが、私が選んだのは小さな写真。見たいときにさっと手に取れるサイズなら、今の暮らしでも大切にできると感じました。「思い出そのものより、どう残せるか」を基準にした結果でした。

