“好き”を学びに昇華する、親の「ちょいたし」技術
すべての画像を見る(全4枚)“好き”をきっかけに学びまで導くのは、親の腕の見せどころ。
ポイントは、子どもの興味に「ちょいたし」するという意識です。たとえば、工作が好きならロボットプログラミング教室へ、K-POPが好きなら韓国について書かれた本を一緒に探しに行く…そんな工夫が学びの入り口になります。
また、子どもの勉強の取り組み方にもタイプがあります。
幅広く知的好奇心が旺盛なタイプ、ひとつの興味から「もっと知りたい」と追求するタイプ、競争に勝ちたいタイプ、目標をひとつずつクリアして喜びを感じるタイプ…。
わが子がどのタイプかを見極めることでも、より効果的な「ちょいたし」が見つかるでしょう。
大きく変わりつつある大学入試
とはいえ、それでも「大学のことを考えると、最低限の勉強は…」と思ってしまうのも親心。ですが近年、大学入試は大きく変化しています。
今まで主流だった一般入試のような学力だけを測るものではなく、基礎学力に加え主体的な学習姿勢を評価する、総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜(旧推薦入試)を重要視する大学が増えているのです。
なぜなら入学後、後者の方が勉学にはげみ、GPA(※Grade Point Average の略で、各履修科目の成績から特定の計算式で算出される成績評価値。2025年現在、日本のほとんどの大学で導入)が高いというデータが出ているから。
総合型選抜で入学した学生は、自分の関心が明確で「大学でこれを学びたい」という強い意志をもっています。大学合格がゴールではなく、入学後の学びこそが目的となっているのです。
就職においても、大学の偏差値はさほど意味をなさないと言われて久しいです。本人が興味のもてない勉強に時間と労力を費やすより、興味・関心を勉強に発展させる工夫をした方が、子どもも前向きになり、親もずっとラクになれるはずです。


