一緒に迎える朝はかけがえのない宝物
すべての画像を見る(全19枚)BSで7:30から始まる朝ドラを見届けて、犬と散歩に出かける。
葉っぱや畑のビニールシート、土、塀の影に霜が降りていて、お日さんを反射して小さな光が生まれている。坂の途中に立つカーブミラーの鏡一面に水滴がついている。
朝の光をまとった犬の背中を追いかけるように、うしろをついていって、ふたりで坂をのぼる。奇跡が絶え間なく続いている。
朝が正しくやってくる。しかも、どうやら途切れたことがないらしい。説明できるはずの法則を、私は奇跡だと、毎朝おおげさに感動してしまうのだ。
犬が目を覚ましたら、朝がちゃんと来ている。それだけで、生活は讃歌するに値する。犬と暮らしていて、そう思うようになった。
「なんて手が掛かる子や」と、いつまでも困らせていてね。ひとりでどこにも行かないでね。大変なところもまるごと抱えて、これからも私は、犬と生きてゆく。
おはよう、おやすみ、大好きだよ。犬がとなりにいるから、今日も一日なんとか。



