3.道具や調味料を見直す

調味料
すべての画像を見る(全6枚)

調理道具も大量に所持していたので、キッチンはものであふれていました。

そこで、かさばるザル、ボール、お鍋など同じ用途のものは1つに絞り、あまり使わない包丁やフライパン、なくても困らない道具を手放すことで、収納を工夫しなくてもラクに収まりました。

特別な料理のときにしか使わない調味料や1人では余らせがちな〇〇の素なども、キッチンにものがあふれる原因になっていたので、「本当に必要か?」を考えて調味料を厳選。数を減らしたらムダなく使いきれるようになり、節約にもなりました。

また、調理道具や調味料を減らしたことで収納スペースに余裕ができ、フライパンや鍋は取り出しやすいようにコンロ近く、調味料は手に取りやすい場所に収納することができました。

4.直観的に動きやすい環境を整えておく

コンロ脇の見える収納
コンロ脇の見える収納

高齢になると確実に今よりもできないことが増えてきます。直感的に動きやすい環境を整えておくことは自分が使う場合だけでなく、訪問介護のサービスなどを受ける場合でも有効なため、「わかりやすさ」「片付けやすさ」も重要なポイントだと考えています。

最近は、生活感を消すために隠す収納にしていたキッチン周りを、見せる収納に変更しました。缶詰や乾物などの保存食材、食器や道具がひと目でわかるような収納に変更したことで使いやすく、在庫管理もラクになりました。

見せる収納は調理中でも取り出しやすく、片付けもラクなので出しっぱなしにならずスッキリした状態が保ちやすいのもメリットです。

50代、キッチンの見直しから老後の暮らしを考える

歳を重ねるごとにキッチンに立つのがしんどくなりつつあります。50代で調理器具や食器の収納場所や方法を見直し、キッチン用品を減らしたことで調理や片付けの時短になり、掃除や在庫管理がラクになりました。

今の暮らしのなかで必要なものを選択し、年齢を重ねてもラクに使えるキッチンを考えることは、この先の暮らしの満足度に大きく影響する気がしてなりません。気力と体力のあるうちに、キッチンの見直しから老後の暮らし方を考えてみるのもいいかもしれませんね。

54歳おひとりさま。古い団地で見つけた私らしい暮らし』(扶桑社)では、きんのさんの暮らしのアイデアをたっぷり紹介しています。

老後の不安やおひとりさまの不安を解消するためのお金の備え方や、介護士だからこそ分かった高齢の親との付き合い方なども収録。暮らしを豊かにするためのヒントが詰まった一冊です。

54歳おひとりさま。 古い団地で見つけた私らしい暮らし

54歳おひとりさま。古い団地で見つけた私らしい暮らし

Amazonで見る