片付けサービスは予約開始1分で満席、これまで3400人もの家を片付けた、おうち片付け専門家の香村薫さん。そんな香村さんが普段は有料で提供している「書き出す片づけ」は、片付けが苦手、リバウンドを繰り返す、忙しい…そんな人にこそぴったりのメソッドです。必要なものはなんとペンとノートのみ! 今回のメソッドは意外と収納が難しい「薬」の片付けをご紹介します。
すべての画像を見る(全5枚)薬箱収納は散らかる原因。使用場所で小分け収納に
必要なときにすぐ手に取りたい薬。とはいえ、パッケージのカラフルさゆえに、出しっぱなしにしておくと一気に生活感が漂ってしまうのが難点。
収納は薬箱にひとまとめにすれば解決と思いがちですが、これだと使い勝手が悪いことも。まずは家にあるものを書き出して把握。さらにどこで使うかを考え、収納場所を決めましょう。
数の多くない薬は、配置図はなしでOKです。どの片付けにも言えますが、「出しっぱなしになる場所」は「本来、収納すべき場所」であることが多いもの。
洗面所に出しっぱなしの塗り薬は、洗面所に収納が正解なのです。散らかる場所から、ベストな収納場所を見つけましょう。
<ステップ1>ゴールを決める
飲み忘れ防止、家族が収納場所を把握できるなど、まずは片付けのゴールを考えましょう。
●1:写真を撮る
リビングの薬箱、洗面所、キッチンなど分散している場合は、それぞれの場所で撮影を行ってください。
●2:持っている薬をすべて書き出し残すものを決める
処方薬、市販薬、はり薬など、医療に関するものをすべて書き出し、使用場所やだれのものかを確認。飲み残した処方薬はすぐに処分を。「入浴後に使うはり薬は洗面所に」など、収納方法までメモするとよりよし。
<ステップ2>かさを減らす
パッケージを外す、袋から出すだけで、スマート収納に。スペースをぐんと減らせます。
●1:残す薬を集める
ステップ1で残すと決めた薬を、各所から集めてすべてひとまとめにします。
●2:余分な箱や袋を外し薬を数える
塗り薬やはり薬などはまとめ、絆創膏(ばんそうこう)などもひとつにまとめます。そこで再度、種類ごとに総数をカウント。これで、薬の全容を実感としてつかめます。
●病院でもらった薬のかさの減らし方:用途などを直接書き、わかりやすく
紙袋から出し、処方された日付や使う人、服用時間などを書きましょう。その後、ジッパーつきポリ袋へ。家族ごとに袋を色分けすると、自分の薬がひと目でわかってより便利です。
※ 薬の説明書(薬剤情報提供文書)も合わせて保管するようにしましょう
●市販薬のかさの減らし方:種類ごと、家族ごとにジッパーつき保存袋へ
市販薬もポリ袋を使うと省スペース。説明書や外箱の説明を切り取って一緒に入れると、どんな薬か、1日の服用量もわかって便利です。