足早に川へと向かう犬に思うこと

川に入っていく柴犬
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川のそばで車をとめて降り立つと、せせらぎの音が聞こえて、肌をかすめる風が心地いい。お母さんを引っ張るように犬は川に向かって足を進める。

前もinubot回覧板で書いたが、今年も犬は岸辺から川の中へ、まるで水陸の境目がないかのように歩いていった。はしゃぐでも構えるでもなく地面と変わらぬ一歩で川の中に入っていくのだ。

川の中の柴犬

そして手足のつけ根まで水中につかるくらいまで進んだら、足をとめてじっとする。じっと、ただじっとしている。手足を水につけて過ごしている犬をみて好きやなーと思う、こういう過ごし方をしている犬がめっちゃ好きや。

川のなかで遊ぶ柴犬

しばらくそうして過ごしていたが、お母さんが水面を手ですくい水しぶきをあげると、犬もつられるように跳ねて、さらに大きな水しぶきがあがった。

布をかぶっている柴犬

夏の入り口に立った日、花園で川遊び。秋まで早送りしたいなんて思ったが、今年の夏も笑える思い出が増える予感がしている。

土間に寝そべる柴犬

7月を迎えるまえに犬の毛並みは生え変わり、土間で寝る姿を見るようになった。犬には季節ごとの「旬の寝場所」がある。冬はこたつ、居間の上がり戸で寝るようになれば春の到来。

寝そべる柴犬

そしてコンクリートの土間でぺちゃりと寝れば、夏が始まる。犬が、わが家に季節を運んできてくれるのだ。