なんでもかんでも「節約」は日本的?
すべての画像を見る(全3枚)たとえばクレジットカードの使い方。貯蓄がなくても、「欲しいものは今買う」のが正解なのだと、アメリカ人の夫はよく言います。利率がゼロ、もしくはかなり低ければ、かえって得をする場合もあります。
例を挙げると、「冷蔵庫を買う」というミッション。家電量販店のクレジットカードの1年ゼロ金利キャンペーンを利用でき、さらにポイントがつくとなれば、買い控えずに今のタイミングで買ってしまう。そして、返済は1年後。生活向上に即つながるし、省エネの新型モデルで電気代の節約にもなる。3年待ったところで、さらなる物価上昇のリスクもあります。
また、旅行時の交通機関の使い方で、電車で1時間半かかるが料金はかなり安い、配車アプリの車で15分で着くがやや割高、という場合、アメリカ人の夫は間違いなく後者を選びます。
「ちょっと節約するために余計な時間をかけてしまっては本末転倒」という考え方が基本にありますので、20分かけて1ドル安い店へ行くくらいなら、目の前の店でよしとします。一方で、100ドル安くなるなら、20分かけてでも安い店へ行くので、コスパとタイパのバランスを考慮して判断するということですね。
たしかに節約、節約の毎日では心身ともに疲れきってしまいます。そこはアメリカ人的発想のいいところを見習って、ある程度は割りきり、がんばりすぎないのも手かもしれません。
意識を変えたら、時間にも余裕ができた
私はある時期、航空会社提携のクレジットカードで、航空券と交換できるマイルを貯めるのに躍起になっていたのですが、アメリカ人の夫はそれすら否定的でした。
クーポンやポイント、割引率、マイル交換などの些細な差をいちいち気にするのをやめて、欲しいものだけを今買う。欲しいものがセール品であればラッキーですが、いくらお得でも、そんなに欲しくなかったら買わない。たとえ底値でも必要以上にまとめ買いしない。そうすることで、買い物時間も劇的に短縮されたように思います。
それどころか、最近は買い物自体の回数が減りました。ないならないで、あるもので間に合わせる。いざとなったら、オンラインショッピングでなんでもすぐに届く世の中、買い物にあくせくする時間すら手放した、今日この頃です。