自分のライフスタイルに合った少数精鋭の服で暮らすようになり、暮らしが好転した事例を紹介します。整理収納アドバイザー・Fujinaoさん(40代)のケースです。ここでは、年間15着のワンピースをメインに生活するようになった経緯や、実感しているメリットなどについて語ります。

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毎日ワンピースを着て家事をしているというFujinaoさん(40代)
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ものとのつき合い方を考えるなかで服を見直し

私が服の見直しを思い立ったのは約10年前。整理収納アドバイザーの勉強をして、手始めに自宅を片付け始めた頃です。当時は片付け=ものの収納術だと思っていましたが、整理収納について学ぶなかで、片付けとは「ものとのつき合い方を見直し、適正量をもつこと」と知りました。

家じゅうのものと向き合い「これはまだ使いたいか?」「本当に必要なものなのか?」と自分に問いかける日々。服も「着たいと思えるのかどうか」を基準に取捨選択を進めていきました。

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まず、クローゼットやタンスで長く眠っているだけで手が伸びない服は「もっていても着ないので必要がない服」ということで処分をすることに。次に、たまに手に取るものの結局鏡の前で脱ぎ捨てる、着用頻度が低い服も処分しました。

この頃から、クローゼットの中には「自分が本当に使っている服」だけが残るように。

その服が本当に必要かどうかのヒントは、自分の行動に隠されていると感じます。私の場合、残った服はワンピースが8割ほどを占めていました。そういえば昔からスカートが好きな女の子だったことを思い出し、原点に戻ったような気分になったのを覚えています。

ワンピース生活はメリットがたくさん

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それからは、年間15着のワンピースをメインに生活しています。ワンピースは私にとって、下記のようなメリットがあります。

・上に羽織るカーディガンやストールなどの工夫で、一年中活用できる
・トップスとボトムスの組み合わせを考える必要がない
・ジャケットなど合わせるもの次第で、ビジネスからカジュアルなシーンまで対応できる
・服の系統が自然と絞られるので、アクセサリーやバッグ、アウター類も少数精鋭でOK
・かける収納ができるので、クローゼットの中が一目瞭に

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ワンピース以外のアイテムは、アウター類7着、カーディガンなど軽い羽織りを7着所有しています

もちろん、「自転車に乗るのにはあまり適さない」「ワンピースに似合うリュックがなかなか見つからない」「スポーツ用のウェアは別に用意しなくてはいけない」といったデメリットもありますが、それを考慮したうえで現在のワンピースメインの暮らしが心地よいと感じています。