イタリアンの料理人・桝谷周一郎さんと和食料理人・笠原将弘さんが、“料理対決”と銘打って、ひと手間でグッとおいしくなる料理のテクニックを教えてくれました。簡単なポイントを押さえるだけで、おいしそうな「そそるおかず」に仕上がる調理術を紹介します。

「ユズコショウあんかけ」
プロのワザであっという間にそそるおかずに大変身! 写真は桝谷周一郎さんの「ニンニク&ハーブオイル」
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イタリアンvs和食、プロの「調理ワザ」対決!

ファイトポーズの笠原将弘さんと桝谷周一郎さん
左/イタリアンシェフ・桝谷周一郎さん、右/和食料理人・笠原将弘さん

「家庭で本格イタリアンがつくれる手軽なワザをたっぷりお伝えします。盟友、笠原との勝負も楽しみ!」(桝谷さん)

「和食のワザは繊細だけど、家庭でも取り入れやすいものばかり。ライバルの桝谷には負けません!」(笠原さん)

そそる「香り」対決:イタリアンのニンニクvs和食のユズ

香りを際立たせるプロならではのテクニックを紹介します。

ニンニク&ハーブオイル【イタリアン】

⇒ニンニクはオイルに泳がせて香りを移す

イタリアンに欠かせないニンニクとハーブは弱火でゆっくり加熱するのがポイント(写真1枚目)。

「フライパンを傾けてオイルの中で泳がせるイメージで。これでオイルにしっかり香りが移ります」(桝谷さん)

<ポイント>

いろいろなニンニクの切り方
ニンニクの切り方と香りの強弱の関係図

また、上の図のように、ニンニクは切り方で香りに差がでます。

●ユズコショウあんかけ【和食】

⇒ユズコショウは加熱しても香りが楽しめる。あんかけにして焼き魚にひと工夫

「ユズコショウあんかけ」

手軽に和の香りをつけるなら、ユズコショウが便利。

「加熱しても香りが飛ばないのであんかけに最適です」(笠原さん)

シンプルな焼き魚にかければ一気にごちそう感がアップ。麺類にかけても。

<ポイント>

あんかけを火にかけている様子

ユズコショウあんかけは、火を止める前にふつふつと沸かしてとろみをキープ。