50代にもなると「新しい出会いは面倒」「苦手な人・嫌いな人とはつき合わない」など、人間関係を整理する方もいらっしゃるはず。それもよい選択ですが、新たな人間関係で得られるものも多くあります。カウンセラーとして活躍する50代の若松美穂さんに「つながりを増やすメリット」や「心が軽くなるクッション言葉」について伺いました。

青空
カウンセラーの若松美穂さんに聞く、50代から新たな人間関係をつくるメリットとは?
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50代の人間関係。なくしすぎると晩年の寂しさにつながる

日々の暮らしのなかで、だれかにイヤなことを言われたり、もめごとが起きたりしたときは、人間関係を見つめ直す機会になります。また、参列者が多く集まる冠婚葬祭も人づき合いのお悩みが生まれやすい場面。辛い思いをすれば「もうこんな面倒はイヤだ」、「つき合うのをやめたい」。そう思うことも理解ができます。

けれど私たちの喜びや楽しみは、人間関係があって増していくものでもあります。孤独を好む人がいる一方で、つき合う人がいない晩年は、寂しさや辛さを生む場合もありますよね。

人間関係を増やすつもりはないのに、きってばかりいたら、年々つき合う人は減るばかり。だからこそ、「イヤだ・やめたい」と思ったご自分の気持ちは尊重することにして、ある言葉をたしてみてはいかがでしょう。

気持ちは変わるもの。「今は」距離をおくと考える

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「今は」というクッション言葉を前にプラスするだけで、この先が少し変わります。今はイヤだ、今は距離をおきたい、でもこの先の人生はわからないというように。

あんなにケンカして、文句ばかり言っていたのに、「あれはなんだった?」と思うくらい仲よくしている。そんな夫婦・親戚・友人関係を、周りで目にすることも少なくないでしょう。時間が経つと笑い話に変わることもあったりして、不思議なものです。

人の気持ちは常々変化していくもの。ですから「これからもずっと関係が変わらない」と決めなくてもいいのです。