絶望から救い出してくれた「お母さん、きれいだね」のひと言

ライフさん
メイクはキッチンに設置した鏡の前で。以前は洗面所でメイクしていましたが、こちらのほうが自然光が入り、メイクが自然に仕上がる気がします
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今から4年前、60歳の誕生日を控えた私は、どうにもならない絶望を感じていました。シワが増え、肌もたるみ、日に日に老け込んでいく自分を見るのがつらくてつらくて。「60歳になったら終わりだ」とさえ思っていました。

ちょうどその頃、娘のすすめでYouTubeを始めることに。視聴者数は数人だけでしたが、動画を編集し終えたときに感じる達成感が忘れられなくて、毎日夢中で動画を作成していました。

そんなある日、出かけた先にクリスマスツリーがあり、その前で撮った写真を娘に送ったら、娘から「お母さん、きれいだね」というメッセージが。うれしかったですね。60歳になった私に、だれかが「きれいだね」と言ってくれるなんて思いもしなかったから、涙が出るほどうれしかった。

「女性の価値は若さ」という価値観が自分を苦しめていた

そのとき、気がついたんです。「若くなければきれいじゃない」と思い込んでいたのではないかって。私は「女性の価値は若さ」という価値観が横行する社会で生きてきた世代。無意識のうちに刷り込まれた価値観が、60歳目前の自分を深く苦しめていたことに、娘のひと言で気づくことができたんです。

だれかと比べたり、だれかの目を気にする必要なんてない。今の自分が「いいね」と納得できる自分でいられたらそれでいいんだ。そう意識が変わってからは、気持ちが軽くなり、自分に手をかけてあげることも楽しくなりました。

顔のたるみを防止する顔ストレッチなど、新しいことにも日々チャレンジしています。あれから4年たちましたが、64歳なりに、納得できる自分に近づけているんじゃないかなと思います。

ライフさんの著書『元専業主婦・今ユーチューバー 64歳、やめて捨てたら手に入った、幸せな暮らし 』(扶桑社刊)は現在発売中。「おしゃれの引き算」だけでなく、YouTubeでも反響のあった友人関係、すっきり暮らしなど、ライフさんの身軽な生き方がたっぷり紹介されています。

元専業主婦・今ユーチューバー 64歳、やめて捨てたら手に入った、幸せな暮らし

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