「ものを減らしたいけどいつかまた使うかも?」「思い出もあるし…」片付けを後回しにしてしまうのはこのような理由が多いのではないでしょうか? ESSEフレンズエディターで整理収納アドバイザーのハギヤマジュンコさんは、10年以上手放すことのできなかった品々を120㎏も手放したそう。今になって手放せた理由、手放し方を伺いました。
すべての画像を見る(全5枚)夫も私も「捨てられない族」!いらないものが大量に…
独身の頃から使っている思い出箱には、写真や旅行先のパンフ、趣味で集めた映画のパンフレットがぎっしり。結婚式に関連したものを入れている箱には、式に向けて手づくりしたものや記念のあれこれ、頂いたもの。そして娘の作品や小さい頃に読み聞かせた絵本やオモチャ、人から譲ってもらったゲーム機、プレゼントで頂いたあれやこれや…。
私は、そんな思い出付きのものを手放すのことが苦手です。
今の家に引っ越してきた10数年前は大切でキラキラして見えた思い出たち。使っていない部屋にはそんな思い出がたくさん詰まっていたのですが、思い出に占領されたその部屋は有効活用されていませんでした。
その物置き部屋を私の寝室にすべく、詰め込んでいたものを見直してみることに。すると、その当時は手放すことがためらわれた思い出のものが、今は色あせて見えたのです。
年齢を重ね、45歳を過ぎ「もし私が今死んでしまったら家族に見られるのは恥ずかしいかも…」と、思いのほかスルスルと手放すことができました。
そんな調子でものをどんどん整理する私に触発されたのか、普段「片付けて~」と声をかけても「また使うかもしれないし」と右から左に置き換えるだけの夫が、思い出箱のフタをあけたのです。
スペースがあれば「気がすむまで置いておく」のも手
片付けたほうがいい、手放したほうがいいのはわかっていても、なかなか片付けられないのが思い出のもの。
私たちは手放すのに10数年かかりましたが、今になって簡単に手放すことができたのは「今まで家に置いておけた」という満足感だったように思います。
もしスペースに余裕があるのであれば、気がすむまで置いておいたほうが手放すときもラクに手放せるのかもしれません。
現に、娘が保育園でつくった立体作品は手放せたのですが、描いた絵は今回も捨てることはできず。絵なら場所も取らないし、もう少しいいかな? と思ってしまったのです。