一級建築士として活躍している田中ナオミさん(61歳)。夫とふたりで暮らす、家事効率を考えた住まいや「毎日忙しいけれど楽しい」と話すライフスタイルが注目を集めています。ここでは、田中さん流の食材を無駄にせず、毎日の食事の支度をラクにするアイデアを紹介します。
すべての画像を見る(全4枚)毎日の食事の支度は段取りが命
わが家では腎臓が悪い夫の食事の支度が必須なので、外食の予定が入っている日以外の夕食は、夫と一緒にと決めています。
「疲れているから今日は無理!」と言えないこともあり、夕食の支度は段取りが大事。仕事のスケジュールと照らし合わせながら、夕食の時間に間に合うように逆算し、いろいろなことを段取りしておきます。
●私の段取り術
(1)1〜2週間分の献立を考えてメニューリストをつくる
(2)リストに合わせて食材を手配する
(3)タイトだとわかっている日は、パルシステムのイージーなものにしたり、温めるだけのスープや煮込みを用意しておく
(4)メニューに合わせて数日前から下ごしらえをちょこちょこ行う
(5)献立に合わせて前日から器を用意しておく
(6)ランチョンマットを敷いておく
もともと絶対にサボれないから始めたことですが、これが結構、時短にも時間のやりくりにも役立っています。
たとえば献立リストをつくっておくと、事前に食材を手配できて少しずつ前倒しの作業が可能です。煮込み料理は冷める過程で味が入るので数日前からちょっとずつ火にかけて、保温調理を取り入れながら作ると手軽においしくなります。また、せっかく準備万端にしておいても、出し忘れの一品があったら意味がないので、メニュー分の器を出しておいて、うっかりを防ぎます。
ポイントは、自分も含め家族の予定とすり合わせること。そのなかで支度の時間を確保し、前倒せるところは前倒すと、さらにゆとりが生まれます。