焼きたてパンを今日食べたい! そう思ったときに1時間ほどでパパッとつくれる「米粉の丸パン」を、おいしいパンレシピの著書を多数もつ鈴木あつこさんに教えてもらいました。こねずに混ぜるだけで、難しい成形もなし。初心者さんも気軽に挑戦できておいしさ抜群です。
ココが簡単!米粉パンのポイント3つ
おいしいパンレシピに定評のある鈴木あつこさんが、簡単に米粉の丸パンをつくれる3つの理由を教えてくれました。
1:こねずにぐるぐる混ぜるだけ!
生地はワンボウルで混ぜるだけ。時間や力を込めてこねる必要はありません。
2:1時間でつくれる!
発酵が1回だけなので、発酵2回の小麦粉のパンより時短に。しかも丸パンだから、成形もシンプル!
3:片付けがラクちん
ボウルひとつで生地づくりができるので、洗い物も最小限。米粉は水に溶けやすいので、ラクに洗い流せるのもうれしい。
世界一簡単な米粉のカンパーニュ
フランスパンの一種である、人気のカンパーニュに米粉で挑戦! クープ(切り目)は深めに入れてかっこよく仕上げます。カリッふわっ食感が魅力のメニューです。
【材料(直径12.5×深さ8cmのボウル1個分)】
- A[米粉(パン用)200g ドライイースト5g 砂糖10g 塩3g サイリウム7g]
B[ぬるま湯(37℃くらい)105g 豆乳(無調整・37℃くらい)105g 植物油 10g]
植物油(作業用) 適量
米粉(下準備、仕上げ用) 適量
・おすすめの米粉(パン用ミズホチカラ)
「ミズホチカラ」という品種のお米でつくられたパン用の米粉が扱いやすくておすすめ。今回のレシピにはグルテン無添加のパン用を使用してください。
・サイリウムとは
オオバコ科の植物「サイリウム」の種皮を粉末にしたもの。生地の水分を吸って膨張し、ゼラチン状に変化する性質があり、グルテンのない米粉でいろいろなパンをつくるときに欠かせません。多量に摂取するとおなかに負担がかかる場合があるので、食べすぎに注意して。
【下準備】
型にするボウルに乾いたフキンをかぶせ、茶こしなどで米粉をたっぷりとふっておく。
【つくり方】
(1) ボウルにAを入れ、スケッパーで1分ほどよく混ぜる。
(2) Bを順に加え、スケッパーで4~5分よく混ぜる。最初の1分は、米粉に水分を吸わせるように手早く混ぜる。
(3) まとまってきたら手に油をつけておにぎりをにぎるように10回ほど丸める。ハンバーグをつくるように両手でキャッチボールして空気を抜き、両手でコロコロと転がして表面をつるぴかにする。
(4) きれいな面を下にして、準備したボウルに入れ、フキンをかぶせる。
(5) オーブンの発酵機能40℃で15分発酵させる。ボウルごと取り出し、天板を裏返しに入れた状態でオーブンを250℃に予熱する。予熱の間(10分ほど)は、そのまま室温で発酵させる。ふっくらするくらいが目安。
(6) オーブンの予熱が終わったら、フキンをひらいてクッキングシートをのせ、手のひらに返してクッキングシートごとまな板の上にのせ、ボウルとフキンを外す。
(7) 生地に米粉をふり、十文字のクープを入れる。切り目の側面8か所にも隠しクープも入れ、切れ目に油をたらす。
(8) 250℃のオーブンで20分焼く。
[全量900kcal]
※ 電子レンジやオーブントースターで加熱する際は、付属の説明書に従って、高温に耐えられる耐熱ガラスの皿やボウルなどを使用してください
発売中のESSE3月号では、ほかにもおいしさ抜群の大中小の丸パンのつくり方を紹介しています。レーズンの酸味と甘い砂糖の組み合わせがあとを引く「甘酸っぱレーズンシュガー」のレシピにも注目です。
さらに3月には、鈴木あつこさんの著書『まるめてふっくら!魔法の米粉パン』(扶桑社刊)が発売予定。あわせてチェックしてみてくださいね!
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