「柵やフェンス」で侵入者の接近を抑制
すべての画像を見る(全5枚)――侵入口になりそうな部分を強化することに加えて、ほかにできることはありますか?
「犯行企図者がそもそも近づかないようにするための、接近を抑制する対策も意識していただければと思います。具体的には、道路と敷地の間には塀や柵などで境界をつくり、人が容易に敷地内に入れないようにすることです。
家の周囲には、脚立やポリバケツなど、犯人の足場に利用されそうなものは置かないように気をつけてください。家の周りに防犯砂利を敷くなどの対策をしておけば、音がして近づきにくくなります」
――そもそも近づきにくい環境だと狙われにくいですね。
「そのためには人の目が周囲に行き届くようにしておくことも大事です。植木などは剪定し、屋内からは外周が、外周から敷地内が見とおせるようにしておくといいでしょう」
――たしかに! 家周りの外からの目線は気になっていましたが、完全に隠してしまうとそういった弊害もあることに気をつけなくてはいけないですね。
「夜間など、人の出入りを感知するセンサーつきライトを死角となる場所に設置しておくと、さらに効果的です。
マンションなど集合住宅の場合は、共用出入口や駐車場などは、オートロックシステムなどで出入りを居住者などに制限することも効果的です」
侵入強盗・窃盗犯人が近寄らない家をつくる
今回伺ったポイントは以下になります。ぜひ日頃から注意して、侵入強盗・窃盗犯人を近づけない家にしましょう!
・在宅中であっても玄関や窓を必ず施錠する
・ゴミ出しや買い物など短時間の外出でも必ず戸締まり
・外出の際は、玄関だけでなく、2階の部屋や浴室の格子やトイレの窓まですべて施錠
・合鍵は郵便受けや鉢植えなどに絶対に置かない
・ドアには補助錠やガードプレートを取りつける
・サッシには補助錠を取りつける
・クレセント錠はロックつきが有効
・防犯フィルムは、専門の施工業者に全面貼付してもらう
・防犯性能の高い建物部品(CP部品)に交換する