新年度に向け、新しくなにかを始めたいと思っている人は多いのではないでしょうか。「今さら無理」「私にできることはなにもない」と落ち込まなくて大丈夫。「人はいつでも新しいチャレンジができるんです」と話すのは、48歳で起業した建築カラープランナーの野村恭子さんです。夢をかなえるためにしていることを教えていただきました。

建築カラープランナーの野村恭子さん
建築カラープランナーの野村恭子さん
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未経験で45歳から勉強を始め、48歳で起業

野村さんは現在、建築カラープランナーとして活動。実姉とともに服とインテリアのカラーコーディネートを行う「cocoticouleur」を立ち上げました。

cocoticouleur

一般住宅や企業向けのインテリアコーディネートを行うほか、セミナーやワークショップを開催するなど多忙を極める野村さんですが、じつは起業してからほんの数年しか経っていません。

「色の勉強を始めたのは45歳のとき。手に入れた物件の内装を整えようとしたところうまくいかず、色とインテリアに深い関係があることを知ったのです」

それから3年かけてカラーコーディネートを学び、起業まで駆け抜けました。

実現したいことは紙に書く

子育てがひと段落し、暮らしが落ち着いてからの学びや起業には勇気が必要ですよね。野村さんの背中を押したのは、自分自身が書いたメモでした。

「起業する前はパートをしていて、そのまま働き続けることもできました。でも、インテリアを仕事にしてみたいという思いがふっと湧(わ)いてきたんです。その思いを形にするため、カラープランナーとして仕事をすること、起業することを紙に書きました」

紙に書く

「書いたものを目にすると、不思議とそのとおりに進むような気がするんです。“こんなふうに書いたし、その方向に進んでみようかな。ちょっとがんばってみようかな”と自然と思えます」

かなえたいことはとにかく紙に書く。「建築会社と仕事でコラボする」「息子が志望大学に合格する」「毎日ストレッチをする」など、小さなことから大きなことまで、これらはすべてかなえてきました。

写真

手書きのメモのほか、なりたいイメージなどを集めて1枚にまとめることもあるそうです。