新作落語、書いちゃえばいいんじゃない?

関さん
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そんな創作の難しさを常日頃感じてる僕に、明るく高めのテンションでサラッと「関さんも新作落語書いちゃえばいいジャーン」とは、僕の落語の師匠、立川志ら乃さんのお言葉であります。

いやいやいや、無理ですからーっ!! 来るもの拒まず、なんならおもしろそうな人は引きずりこんじゃう。そんな珍しくて(いい意味で変な人)、優しい師匠の元だからこそ年に何回か落語を披露させて頂けているだけであってですね。

僕が落語を、ましてや、一からつくるなんて…。師匠、僕にとっての落語はお手本をひたすら覚えて真似て、なんとなく形になったらいい方という、とてもハードルの高いものなのです。

けっして、ちょこちょこっと齧(かじ)らせてもらってる程度の僕がつくれるようなものではないですし、必死に覚えてお稽古して緊張MAXで高座にあがるものなのです。

本当にね、驚くほど緊張するんですよ。

1人きりでお客さまの前で披露するということはだれの助けも借りられないということですからね。それに、まだまだ経験も少ないわけですから「絶対に大丈夫、僕ならここくらいまではできる」という確証がないのです。

「緊張する」「緊張しない」の境界線は…

「緊張しない方法」というのをよく聞かれますが、緊張=できるか分からない不安、だと僕は思うんですよね。だから、これまでたくさん経験してきたアフレコやお芝居はよっぽどのことがなければ緊張しません。調子が悪くてもこのくらいまでならできる、ある程度は大丈夫、というラインが見えてるから。

一方、慣れてない落語は経験値が低すぎて不安しかない。まったくどうなるかが分かりませんから、最悪の場合は頭が空っぽになって沈黙、ひと言もしゃべれずどよめく会場、そのなかを苦しまぎれにゆっくりと頭を下げて、座布団を回しそっと舞台袖に下がる、なんて可能性もありますからね。

そんな未知数で不安だらけの落語でありますが、毎年恒例となりつつある新年落語会が、1月5日にございます。立川志ら乃師匠とともに新年に相応しいめでたい落語を一席させて頂きますよ! 師匠の落語は本当におもしろい。声を大にして自信をもっておすすめできます。

勢いとさすがの話術でグイグイ引き込まれて大笑い、もっと聴いていたかったと思わせてくれるような一席なのであります。たとえ、僕が緊張でなにも話せなくなったとしても…師匠の落語があるから大丈夫、楽しめます。寄席? 落語? 初めてだし入りづらいって方にもおすすめです。他所と違って、ぜんぜん格式高くない(笑)!

リラックスムードで楽しんで頂ける落語会となっておりますので、よろしければぜひ。ただし、新作落語は期待せずにお願いします! 僕には落語をつくる気も、そんな能力もありませんからね!! ではでは。一年間、おつき合いありがとうございました。

また来年、2025年もドラマチックとは無縁でのんびり、とくに役立つわけでもないこのコラムをよろしくお願いします。

とっておき!だけど試したことはない…“思いつき”レシピ

関さん

とは言いつつ。年内最後のコラムですから、皆さまの興味を引けるようなお手軽レシピなんかも書いておきましょうか。とっておきの思いつきレシピをおひとつ。

…濃いめのコーン茶で袋ラーメンをつくってみるのはいかがでしょう? 僕はお茶のなかでもコーン茶がとくに好きですから、好きと好きを合わせたらもっと好きなはず! そして、トッピングに粒コーンもたっぷりと。

ね、おいしそうでしょう? あ、試したことはありませんので、もしよかったらお味の感想をお待ちしております。では今度こそ本当に、よいお年を〜!

☆今月の関智通信☆

1月5日(日)に「志ら乃とちちちぃの落語会」(ティアラこうとう小ホール)で、落語を一席させて頂きます。まだチケットが若干あるので、お時間ある人はよろしければぜひ。楽しい時間が過ごせますよ!