81歳で今もなお世界で活躍しているデザイナーの鳥居ユキさんは、「1日1つハッピーの種を見つけること」を大切にしているといいます。楽しいことだけではない日々の中で、自分らしく生きる鳥居さんが行う、暮らしや健康習慣についてお聞きしました。
すべての画像を見る(全6枚)体の土台をつくる朝ルーティン。健康管理も仕事のうち
体の力をつけるため、早起きして、ゆっくり手を伸ばしたりする軽いストレッチをやると決めています。
起床は5時15分ごろで、目覚まし時計をかけなくても、だいたい同じ時間。きっと体内時計がセットされちゃっているのね。
起きたらテラスに出て差し込む太陽を浴び、鳥の声を聞き、草花を眺めながら深呼吸。なんて心地よいのでしょう。
それから自己流ストレッチで体をほぐし、お風呂に入ります。シャワーだと冷えるから、バスタブにお湯をためて。朝の食事をいただいたら、出かける前に10~30分、エアロバイクで筋肉トレーニングをします。
8時30分頃には家を出て、いちばん乗りで9時に出社。移動の車中では新聞をスポーツ欄まで読み、気になる記事に赤丸をつけて、会社に着いたら切り抜くのも日課です。
ストレッチは自己流。自分に合うものを続けるのがコツ
朝のストレッチは、まったくの自己流です。
公園でスポーツ選手がやっていたストレッチ、肩甲骨を回したり、股関節を広げたりするのを参考にして、「あの動き、いいわね」ってメモしておく。それらを試してみて、自分にマッチしたらどんどん採用する。いいとこ取りをしていたら、次第にやることが増えていくのです。
1日に何回やるって、回数を目標にはしていないのよ。
ゆっくり手を回し、それから息を吸って吐く。呼吸を意識して吸って吐くというのがストレッチのポイントです。
50年変わらない朝食。小さな変化でハッピーに
朝の食事は、ずっと同じメニューです。
必ず卵。それからカリカリベーコン、ハム、魚肉ソーセージのどれかと、大好きな野菜。トーストは4分の1枚。
ミルクティーに手づくり健康ドリンクの黒酢大葉を少しと、フランス製のビタミンC1000ミリグラムのタブレットを水で溶かした発泡ジュースも。
すべて50年近い定番メニューです。
野菜の種類に変化をつけたり、卵もスクランブルエッグ、オムレツ、ゆで卵にしてパセリを混ぜたりするから、同じメニューだけれど、同じ感じではないのです。
これは生きていく上で大切なポイントだと思います。
同じような毎日でも仕事でも、自分で工夫して小さな変化をつけ、ハッピーになるようにしましょう。