その甲斐があったのか、もしくは元来の気質かもしれんが、犬は留守番に動じないというか、ひとりの時間をちゃんと自分のものにしているように見える。帰りを待つ時間としてではなく、気ままに軽やかに自由時間を過ごしている。
まぁ母とも話していたが、犬が1日のうちひとりきりの時間はそんなに多くないので、寂しさに全身ひたる間もないのかね。せいぜい手足くらいだろうか。
母は母で、出かけるときに犬に「留守番頼んだで、気をつけや」と思うらしく、実際そう声をかけている。
昔から母は自分が出かける側でも見送る側でも「気をつけや」と言ってくれる。その声が出先でも守ってくれている気がするのだ。
ちなみに柴犬の気質は自立心が強いとか常時だれかにべったりくっついているのを好まないと言われている。そんな犬だからこそ、甘えてくれるときの愛おしさはひとしおです。