トイレや洗面室を使う人と目線が合わない

間仕切り収納を洗面室側から見たところ
すべての画像を見る(全6枚)

小さな家では、いかに廊下面積を少なくするかが、カギになると思います。しかし、わが家では、造作の「間仕切り収納」をつくることによって、LDKに廊下のようなスペースをつくりました。

もちろん、そのぶん狭くなってしまいますが、隣接する水回りとの視線を切ることができています。

上の写真は洗面室からLDKを見たところです。間仕切り収納があるおかげで、トイレから出てきた人が手を洗うときに、LDKにいる人と目線が合うことはありません。

また、風呂上りに、暑くてリビングからのエアコンの風が欲しいとき、脱衣室の扉をあけていても、LDKから見えることはありません。

ダイニング側からの写真

こちらは、ダイニング側から洗面室を見たところ。壁にしてふさぐのではなく、視線を切る高さでとどめることで、プライバシーを守る空間をつくれました。それだけでなく、エアコンの冷気や暖気を間仕切り越しに取り込むことが可能に。

また、動線の観点でもメリットがあります。わが家では、筆者が在宅勤務、妻が育休中という生活スタイルです。妻が友人を招くこともあり、リビングやダイニングにお客さんがいることがよくあります。

こんなときも、間仕切り収納があってよかったと感じています。筆者が、2階の仕事部屋からお手洗いに行くために1階へ降りても、お客さんと目が合わずに移動できるからです。視線が交わらないことで、お互いに気を使うことなく、気まずい思いをせずにすんでいます。