ものが多くても使いやすくてすっきりしている、すてきな台所を紹介します。自然豊かな秩父に自宅と工房を設け、創作活動をしながら家族4人で暮らす、木工作家のうだまさしさん、ゆかさん夫妻。築50年の一軒家をリフォームした、台所の収納を見せてくれました。
すべての画像を見る(全9枚)素材やトーンをそろえれば出しっぱなしでも、すっきり
居住空間よりも、一段低くなった土間の台所。「ちょっと濡れたり、こぼれたりしても気にしなくていいのが土間のよさです」と2人に、台所収納を見せてもらいました。
日々使っている器はしまい込まず、DIYでつけた棚に並べて収納。まさしさんとゆかさん、二人の好みのテイストは違いますが、「それぞれの選んだ器が交ざって、わが家らしい雰囲気になっています」と口をそろえます。
なかには、学生時代に陶芸を学んでいたゆかさんの作品も。「器も衣替えをして、夏はガラス素材を増やします」。
上段には軽い木の器、中段は陶器、下には小皿やカップ、カトラリー…と大まかに分類。木の器のほとんどは、まさしさん自身の作品。
フックをフル活用して「つるし&ひっかけ」収納
毎日使う鍋やフライパンは、S字フックで窓の近くにつるして乾かす。「雪平鍋は、つるせるよう自分で持ち手に穴をあけました」
「鍋やフタも、柱に固定したフックにかければさっと取り出せます」。使い込んだ味のある銅の鍋は、古道具店で見つけたもの。
ちょっとした作業スペースを増築
シンク脇に置いた台は、作業スペースを増やすためにつくった新作。「盛りつけのときに、お皿を置くスペースとして使っています」
ごちゃつくものはタンスの中にざっくりでOK
置くだけでさまになる茶だんすは、松本の民芸家具店で買ったもの。「引き出しの中は細かく分けず、ストック食材や子どものおやつ、ラップなどのキッチン用品をざっくり収納しています」