不安な気持ちを前向きにきり替えるには?

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お悩み「私は不安傾向が強く心配性です。自分の意見を伝えるのが怖く、伝えたときは言うんじゃなかったと後悔。自信がなくマイナス思考な私に気持ちのきり替え方を教えてください」

●「新しいチャレンジ」と「自分の強み探し」を

人の反応を気にしてビクビクしながら過ごしておられるのではないかと思います。こうした生活は本当に疲れますよね。ご自身もおっしゃっていますが、自信がないというところがいちばんのポイントだと思います。自信をもてるとよいですよね。

自信をもつために私自身がどんなことを意識しているかというと、まず1つ目は「新しいことにチャレンジすること」です。普段していることはいずれできるようになります。たとえば、自転車に乗れなくてもずっと練習していれば乗れるようになりますよね。こうしてできるようになると慣れてしまい、できる喜びを感じなくなる。だから次なる新しいチャレンジに挑むのです。

もう1つ自信をもつために大事だと思うのは、「自分にとっての強みがなんなのかを自分なりに考えてみること」です。私自身の強みはなんだろうと考えると、継続力や知的好奇心の広さ、想像力だと自分では思っています。そこに実践力、やってみる行動力が重なって今に至っていると思います。こういった自分なりの強みを、できれば3つぐらいはイメージしてみるのがいいのではないでしょうか。

さらに、お友達やご家族に「私のいいところってなんだと思う?」と聞いてみるのもありだと思います。ご自身の強みを把握することでそれを自信ととらえられますし、幸福度も上がります。だんだんと不安な気持ちも落ち着いてくると思います。

モチベーションが続かないときは?

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お悩み「目の前のことに追われて、心身が疲れ気味。仕事も家のことも、モチベーションが続きません。こんな生活をリフレッシュさせるなにかよい方法はないでしょうか」

●「非日常の時間」を年間計画に散ちりばめましょう

そもそもモチベーションをもたなくてもできる状況が望ましいですが、あえて言うなら少し先に楽しみな予定があると、その楽しみに向けてがんばれるのでおすすめです。2か月に1回くらい、自分の楽しみを用意しておくといいですね。行きたいな、したいなと思うことをイメージして、それをいつぐらいにしようかなとか、だれを誘おうかなとか考えるのは楽しいものです。

私は年の初めに年間スケジュールを立てています。学会を含め、お出かけの予定などを手帳に書き、前もって楽しみを散りばめておくんです。春であれば桜を見に行こうとか、この月は〇〇のライブに行こうとか、この頃は海やプールに行こうとか。こういった「非日常の時間」をぜひ年間計画に散りばめていただくとよいと思います。

とはいえ、時間を要するお出かけや旅行は、普通になんとなく生活していると、なかなか計画できないと思います。思いきらないとなかなか行けないですよね。私は先日、念願だった神有月の出雲へ行ってきました。これは1年間「この日にはほかの予定は絶対に入れない」と自分で決めて、どうにか行くことができたんですよね。

時間って自分の望みだけでは確保するのは難しいと思います。たとえば、お子さんの学校の予定が入るといったこともあるでしょうから。でも、自分でイメージしないかぎり実現することはないので、ぜひいろんな楽しみをこの先の1年にちりばめていただくといいかなと思います。そんな楽しみが、気がつかないうちに日常のモチベーションになるのではないでしょうか。

さまざまな悩みに対し、「これまでとは違うとらえ方」をするための高尾先生のアドバイスをまとめた「こうしたらきっとうまくいく 心がフワッと軽くなる82のヒント」(扶桑社刊)。この本を開けば、目の前のもやが晴れ、新たなアクションを起こすきっかけがきっと見つかります。

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