旅行ジャーナリスト小野アムスデン道子さんが、世界じゅうを巡って出合った「名店の味」をレポート。家でも意外と簡単に再現できるレシピを紹介します。
今回は、人気が高まっているリゾート・べトナムのダナンにあるホテルで習った、おもてなし料理として出せそうなサラダと生春巻きです。
シェラトングランド・ダナンリゾートに教わる、おもてなしベトナム料理2つ
日本でも人気が急上昇中の旅先、ダナン。成田空港からべトナム航空の直行便が出ており、片道約6時間。意外と手軽に行けるリゾートです。
ランタンで有名な世界遺産の街ホイアンへも車で約30分と便利。
ビーチ沿いには数多くのホテルが立ち並びますが、250mも長さがあるインフィニティプールを持つのが「シェラトングランド・ダナンリゾート」。
トランプ大統領をはじめ世界のVIPが会議で訪れたという、シャンデリア輝く名ホテルです。
ホテルには6つのレストラン&バーがあります。
今回は、ビーチに面して心地よいテラスもある広々とした「ラ・プラージュ」でクッキングクラスに参加しました。
シェフが「今日の料理はとっても簡単! ぜひ覚えていって」と太鼓判を押す2品「ポメロとエビのサラダ」と「バインセオの生春巻き」をつくることに。
●ポメロとエビのサラダ
ポメロはベトナムでよくサラダの具になるフルーツ。グレープフルーツ、甘夏、文旦など、すっぱすぎないかんきつ類で代用可能です。
【材料(3人分)】
<具>
・有頭エビ 9 尾
・ポメロ 1個
・ニンジン 1/2本
・タマネギ 1/4個
・ミント 6枚
・サラダ油 大さじ2
・ゴマ油 大さじ1
・刻みニンニク 小1かけ分
・刻み唐辛子 1本分
・ニョクナム 小さじ1/2
・砂糖 大さじ1~1.5
・ライムの汁 大さじ3
・刻みピーナッツ 8粒分
・干しエビ 少々
【つくり方】
(1) 有頭エビは、背中を折り曲げて爪楊枝などで背わたを取り、赤く色づくぐらいまでさっとゆでて、冷ましておく。
(2) ポメロは皮をむいて食べやすい大きさに切る。
(3) ニンジン、タマネギは細い千切りにする。ミントはちぎる。
(4) ドレッシングの材料をあえる。砂糖は味見をしながら加える(多めにした方が甘ずっぱさが生きる)。
(5) 具とドレッシングをあえ、ミントを飾ってでき上がり。お好みでコリアンダーを加えても。
●バインセオの生春巻き
ベトナム風お好み焼きとも言われるバインセオを、生春巻きの具に。食べごたえもたっぷり。
【材料(4人分)】
<バインセオの生地>
・米粉 100g
・ターメリック 小さじ1/4
・ココナツパウダー 30g
・塩 小さじ1/2
・砂糖 小さじ1/2
・水 300ml
<バインセオの具>
・刻みネギ 2本分
・刻み焼豚 2~3枚分
・刻みゆでエビ 小2~3尾分
・コショウ 少々
・モヤシ 1/3袋分
<生春巻き>
・レタス 3~4枚
・キュウリ(薄い拍子切り) 1/2本
・ライスペーパー 4枚
<タレ>
・ニョクマム 大さじ3
・ライムの汁 大さじ2
・砂糖 大さじ1
【つくり方】
(1) バインセオの生地をダマにならないようによく混ぜ合わせておく。焼豚とエビにコショウをふり、軽く炒めておく。
(2) フライパンにサラダ油を大さじ1~2(多めの方がうまくいきます)を敷き、生地を流し入れ具を手前半分にのせて焼く。パリッとしてきたら半分に折って焼き上げ、皿に移す。
(3) ぬるま湯に10秒ほどライスペーパーを浸してまな板に置く。しんなりしたらレタスとキュウリ、4等分した(2)のバインセオをのせて巻き込む。
(4) タレ(お好みで刻み唐辛子を加えても)を添えてでき上がり。
つくった料理がそのままランチとなり、海を眺めながらおいしくいただきました。
ニョクマムとは、ベトナムの魚醤。輸入食品店などでも見つかるので、ぜひトライしてみてください。