パーマヘアは動きやボリュームがでて大人の味方でもありますが、一歩間違うと老けて見えてしまう場合も。女性の髪問題に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さんが、失敗しないパーマのコツを教えてくれました。50代の読者をモデルに紹介します。
すべての画像を見る(全4枚)老けて見えやすい「昭和のパーマ」の特徴
さとゆみ:今日は、雑誌でもテレビの取材でも必ずといっていいほどよく聞かれる質問にお答えする回です。ずばり「おばちゃんパーマにならない方法」とは?
八木ちゃん:お客さまの中には、20代、30代の頃にかけたパーマの失敗がトラウマになっていて、怖くてパーマができないという人も多いです。
さとゆみ:よく聞きますよね。今回はそんな「失敗しないパーマのコツ」をお伝えします。
八木ちゃん:まず、老けて見えやすいパーマの特徴なのですが、パーマのリッジ(カーブ感のこと)が強すぎると、いわゆる「おばちゃんパーマ」に見えやすくなります。一般的には、細いロッドを使って強く細かくパーマをかけると、くりくりのパーマになります。
さとゆみ:思ったのと違った! というやつですよね。
八木ちゃん:とくに、ショートヘアでトップから細かく強いパーマをかけると、今どきではない「昭和なパーマ」に仕上がりやすいので注意が必要です。
失敗しないコツは「かける位置とロッドの太さ」
さとゆみ:トップのパーマは要注意ということですが、最近はボリュームを出すパーマなどをトップにかけることもありますよね。
八木ちゃん:そういうパーマは、細いロッドで大量に巻くのではなく、太めのロッドで大きく巻くのが特徴です。これは、トップの根元をぐっと立ち上げてふんわりさせるのが目的でかけるパーマです。
八木ちゃん:パーマには大きくわけてボリューム感を出すためのパーマと、動きを出すためのパーマがあって、目よりも上の部分を巻くときは、大きめのロッドで巻いてボリュームを出すと覚えておくとよいですよ(ただし、薬液やパーマの種類によっては、細いロッドでパーマをかけてもくりくりにならないタイプのものもあります。ですから、心配な場合は美容師さんに聞いてください)。
さとゆみ:パーマをかける位置とロッドの太さが決め手なのですね。
八木ちゃん:オーダーするときも、「ニュアンスが出る程度に」などと伝えると、失敗しにくいです。