「あれかわいい」「すごく好き」…思い出のものが増える「感情タイプ」

もの
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人とは違う感性や独特なものが好きな「感情タイプ」。ものに対して自分の気持ちが入りやすいので一度手に入れたものを「すごく大切な思い出のもの」と思う傾向にあります。

だれかからのいただきもの、旅行先のパンフレットや思い出のものとなる写真もどんどん増えるタイプが感情タイプの特徴です。「人や自分の想い」をものに乗せてしまうのでものをため込む特徴があります。

以前、片づけのお仕事でお客さまの家に伺った際に、お子さまが落書きした紙、保育園や学校からもらってきたお便り…そういったすべてのものを思い出の品として残してあるおうちがありました。

子どもが学校でつくってきた作品ですが、すべての作品が魂込めてつくったものとは限りませんよね。学校からの作品をすべて残すとなるとかなりの量になります。紙でつくった作品や絵の具は虫もつきやすくなるので、できるだけ残さないようにした方がいいのです。

写真に撮ってデータとして残す方法もありますが、どうしても現物を残したい場合は、どの作品を残しておきたいのか選別する必要があります。

子どもの作品展示

わが家では、子どもの熱量が入った作品や母である私が気に入ったものは、しまい込まずに自宅に展示しています。飾るためのスペースを確保して、絵などはフレームに入れてきちんと飾る。作品を残すのなら、わかりやすい保管をした方が子ども喜びます。

●感情タイプさんの収納のポイント

どんな暮らしがしたいのか、リビングや自室をイメージすることで部屋を整える意欲がわいてきます。好きなもの、思い出のもの、だれかからもらったものなど、ものへの思いが強い感情タイプさん。

「どう暮らしたいのか?」と自分に問いかけ、片づけそのものよりも、おうちの中のインテリアや家具などで空間を楽しみながら暮らすほうが、おうちが整っていくように思えます。

「もしかしたらいつか使うかも」…かもしれないに囚われる「思考タイプ」

書類

このタイプの方は流行とか便利グッズなどに影響されることは少ないのですが、保険会社・銀行などからのお知らせの手紙などを捨てられない傾向にあります。雑誌や新聞なども「いつかまた読むかもしれない」の思いから紙ベースのものをため込みがちに。

家の中に1度ものを入れてしまうと、もったいない、いつか使うかもしれない、捨てたら後悔するかもしれないと、現在存在しているものを手放すことに不安を感じる思考タイプ。

洋服

私自身が思考タイプで、家電の説明書や粗品でもらったボールペン、もう何年も着ていないのにクローゼットの中は洋服だらけの状態で暮らしていました。

●思考タイプさんの収納のポイント

家族のだれかに「片づけなさい」とか「ものを捨てろ!」と言われても、自分自身が納得できなければなかなか片づけが進まないタイプ。知ることから行動に起こすことが得意なので、無作為に情報を得ようとせず、片づけの基本をしっかり学び実践することが片づけの近道です。

私の場合、整理収納アドバイザーの資格を取り、お片づけの理論通り少しずつ自分でやっていくことでおうちの中が整ってきました。

棚

小さな場所からものを全部出して、この1年間で使っているか、使っていないにかに分けていく。収納はあまり意識せず、ものを「出す、分ける、減らす」を繰り返していくことで気づけばさまざまな場所が整っていきました。

だれかのまねではなく、自分らしい片づけの仕方を

本やSNSの情報に振りまわされず、自分の特性に合った方法で片づけをすることで無駄な時間を過ごすことなく片づけを行うことができます。

極度の面倒くさがり、ものに感情移入しすぎてものが増える、とにかく不安からものを手放せない。理想の暮らしを実現するためには、自分のタイプを知ったうえで自分がもっているものをどうしたいのか、考えてみることがお片づけのスタートになりますよ。