自分が自分のためにしてあげることを見つけるレッスンを

自己肯定感のイメージ画像
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「とはいえ、今の私を好きになれないし」という不安感や、「じゃあこの悶々とした思いをどうすれば」という虚無感があるなら、ちょっと思考を未来へ向けてみましょうか。“今の私を丸ごと変える”ではなくて、“今の私ができることを増やす”、という視点です。“変わる”ではなくて、“増やす”。どうでしょう、これならできそうじゃないですか?

なんでも初めてはできませんが、練習すればできるようになるので、まずは「できることを増やそう」と、心がけていくことが大事です。たとえば、自分をやさしくいたわってあげること。傷ついているこころをそっと包むように、リラックスさせてあげることです。そのために自分ができることを、1つでも2つでも見つけてみませんか。

どうしたらリラックスできるか、どうやったらこころが休まるか、どんな方法が考えられるか、自分にはどれが合っているか。その中で自分がすぐにどこでも実践できることはあるか。

絶対的に正しいことなんて、この世にはありません。苦手なこともがんばって克服すべきかもしれないけれど、苦手なことを避け、大好きなことだけをやり続けた人が、その後大きな成功を収めているケースもあります。「いつでも謙虚でいるべき」と言われるけれど、周りの空気を読まずにガンガン行動していった人が、成功したり、世のためになっていたりすることもあります。

それに、そもそも“成功する”ことが、絶対の善というわけでもありませんよね。はたから見ればおおよそ平凡な人生が、本人にとっては豊かで最高の一生だったりもします。なにがよいことなのかの判断基準は、人によっても、時代によっても変わり、すべてが曖昧。そんな不確かで無責任な判断基準に自分の身を委ねて、よし悪しを判断されるよりも、自分が自分のためによいことをしてあげた方が、ずっといいと思うのです。

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