更年期の症状のひとつでもある疲れやだるさ。さらに夏の暑い時季になってくると、余計に不調が長引いてしまうことも…。今回は、そんなつらい疲れ、だるさの症状を軽減する食事や生活習慣のポイントを医師の高尾美穂先生と漢方アドバイザーの久保奈穂実さんが伝授します。手軽にセルフケアができる方法ばかりなので、ぜひ生活に取り入れてみてくださいね。

寝ているときの状況
生活習慣のどんなポイントを見直せばいいのでしょうか?
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疲れ・だるさに効く生活習慣

適度な運動が効果的

まずは、高尾美穂先生に疲れ・だるさに効く3つの「生活習慣」を教えてもらいました。

●十分な睡眠をとって体を休める

疲れやだるさを感じる人の多くが睡眠不足。

「眠りは約90~120分周期で深い眠りと浅い眠りを繰り返します。とくに寝入りの3時間ぐっすり眠ると睡眠の質が上がるので、寝る前の1~2時間はリラックスして過ごして」(高尾先生、以下同)

●じっとしすぎはNG。軽い運動を心がける

だるいからといって動かずにいたり、座りっぱなしの姿勢が続くと自律神経が乱れ、だるさや疲れが助長されることも。

「適度な運動を習慣にしましょう。とくに階段の上り下りは、下半身の大きな筋肉を動かすので効果的です」

●自分を認めることで、気持ちを前向きに

更年期の不調が続くと、これまで普通にできていたことができなくなったと自分を責めがち。

「“料理を1品つくれた” “友達と楽しい時間を過ごせた”など、小さな『できたこと』に目を向け、前向きに自分を認めましょう」