多くの女性が不調に悩む更年期。ここでは、更年期のホットフラッシュや汗の症状を和らげる、アキレス腱ほぐしの方法と、おすすめの食事を紹介します。教えてくれるのは、矢上予防医学研究所ディレクターの矢上真理恵さんと、漢方アドバイザーの久保奈穂実さんです。
すべての画像を見る(全2枚)ホットフラッシュ・汗に効く「アキレス腱ほぐし」
ホットフラッシュは、自律神経の交感神経がたかぶった状態。「足首に刺激を与えることでのぼせを抑え、副交感神経を優位に」と矢上さん。ポイントをひとつずつ確認していきましょう。
●割座になり、アキレス腱のあたりをつかむ
正座から両足先を外側に出し、割座になる。両手で両足首のあたりを上からつかむ。つかみづらい人は片手ずつでもOK。割座が痛い人は、お尻にクッションなどを敷きましょう。
●お尻を少し上げ、足首に圧をかける
お尻を少し上げ、手で足首を外側にねじるようにしながら自重で圧をかける。重心を左右に移動させながら約30秒間マッサージ。
●割座に戻り、ひと息つく
割座に戻り、ふうっとひと息ついて足首がほぐれる感覚を味わう。がんばらず、イタ気持ちいい程度に行う。
【ポイント】
足首周りが気持ちよくほぐれていくのを感じて。余裕があれば、ふくらはぎのあたりを同様に行っても良いでしょう。
熱で消耗した体を元気にする「はちみつレモン漬けトマト」
体をうるおしながら冷ます夏野菜のトマトと、汗を止める作用のあるレモンの酸味。はちみつも、体をうるおし熱で消耗した体を元気にしてくれます。
●材料とつくり方(つくりやすい分量)
(1) ミニトマト1パックはヘタを除き、湯むきする。つま楊枝でヘタの反対側を刺してから熱湯に入れ、氷水で冷ますとむきやすい。
(2) はちみつ、レモン汁各大さじ1、好みでスライスレモン適量を加え、混ぜる。
(3) 冷蔵庫に入れて30分以上おき、味をなじませる。
ほかにもこんな食材がおすすめ!身近な食材でセルフケア
東洋医学でホットフラッシュは、うるおいが不足することにより体を冷ます力がたりない状態。
「うるおいを補い熱を冷ます食材をとって」(久保さん)
●体をうるおしながら冷ましてくれる食材
・キュウリやトマトなどの夏野菜
・スイカ、メロン、バナナなどの果物
・濃い緑茶、グレープフルーツなどの苦味のあるもの
・豆腐
●酸味により汗を止める働きのある食材
・酢、梅干し、レモンなど酸味のあるもの
●これはNG!
辛いものを食べると、熱症状が悪化して汗をかき、体はうるおい不足に。
※ツボ押しや自力整体、漢方養生などを行う場合、妊娠中やその可能性がある方、持病のある方は事前に医師と相談してください。また、試してみて痛みや不調があるときは、すぐに中断してください
※西洋医学に基づかない鍼灸やマッサージ、アロマセラピーは体質改善を目指すものであり、効果・効能には個人差があります