閉経前後の5年間に表れる更年期。イライラしたり、めまいやふらつきがあったりと個人差がある更年期の症状に悩まれている方も多いでしょう。ここでは、簡単なセルフケアで更年期症状を軽減する方法を、医師の高尾美穂先生と漢方アドバイザーの久保奈穂実さんが紹介します。自分に合った改善方法を見つけていきましょう。
すべての画像を見る(全3枚)イライラに効く生活習慣の見直しポイント
イライラを感じてしまったとき、まずは生活習慣から見直してみましょう。
●気持ちを切り替える方法をいくつかもつ
好きなことに没頭しているときは、イライラの原因から離れられ、気持ちを切り替えやすくなります。
「運動、推し活、音楽、料理、ペットなど、楽しい気持ちで集中できるものをいくつかもっておくといいですよ」(高尾先生)
●できるかぎり好きなことだけをする
好きなことをしていると、心も体も元気に。
「できる範囲で好きなことをしましょう。気が進まないことでも、それをする自分にとってのメリットを考えて。自分を納得させると前向きに取り組めるようになります」(高尾先生)
●ときには思いきり涙を流す
心が疲れたときは、泣ける映画や本などで、思いっきり泣くのもおすすめ。「涙にはストレスホルモンの元などが含まれるため、涙を流すことはストレス解消に」(高尾先生)。
ただし、タマネギを切ったときの涙は効果なし。
スッキリ味のシトラスソーダで気分転換!
イライラに効く食事で、気持ちをスッキリ切り替えるのもおすすめです。
●材料とつくり方(1人分)
(1) レモンやオレンジ、キンカンなど、好みのかんきつ類をよく洗い、皮ごと薄くスライスして7~8枚ほど、グラスの内側に並べていく。
(2) 炭酸水をグラスの大きさに合わせて注ぎ、ミントの葉適量を浮かべる。
●効くポイント
皮ごと使ったかんきつの香りで、「気」の巡りアップ。ミントや炭酸も、気の巡りをよくし、頭に上った熱を冷ます効果があります。
●こんな食材がおすすめ
イライラは「気」が滞り、熱がこもった症状。「香りのいいかんきつ類や香草などで、気の巡りをよくしましょう。嫌いなものは無理して食べず、好きな香りのものを」(久保さん)
【「気」を巡らせる香りのいいもの】
・フルーツ(とくにかんきつ類)
・シソ、セロリ、ミツバ、パクチーなどの香草類
【NGな食材】
辛いもの、香辛料などは体に熱がこもり、余計にイライラしてしまうことも。