家事や育児、仕事など、やることに追われる日々。それでも無理せずスムーズに暮らしをまわしている人には、共通点があります。自分の性分に合った「段取り」を考えて、自分で自分の機嫌を取りながら、効率的に家事を進めているのです。「やることが終わっていないのが苦手」な性分のHさんは夫と5歳の息子と3人暮らし。掃除、買い物、料理、献立づくりの段取りの方法を伺いました。
すべての画像を見る(全13枚)子どもにイライラしたくないから、段取りを組んで、やることを先に終わらせる
ルーティンを決めて動いたり、段取りを考えたりするのが、好きだというHさん。夜8時に夫が帰宅するまでは、息子とふたりで過ごすことが多いから、なるべく相手をしたいのだそうです。
「子どもを産んでから、物事が時間どおりに進まないことばかりなので、家事はどんどん前倒しするようになりました。私は昔から、やることが終わってない状態がとても苦手です。家事が残っていると、むじゃきに話しかけてくる息子に対してイライラしちゃうし、そういう自分の性格はどうにもならなくて。だから日中、息子が園に行っている間にいかに進められるかが勝負なんです」
日々の料理も行き当たりばったりにはせずに、料理の前には買い物があり、買い物の前には献立決定があることを逆算。献立は、毎月、園のメニューとかぶらないようにしながら、1週間ごとに決めておくそう。
「買い出しに行くのは、週2回。買うものをスマートフォンにメモしてから家を出ます。予定していた献立を、その日になって変えることも、スーパーに行ってから食材を変えることもあるけれど、仮にでも決まっていたほうがゼロから考えるよりラク。また、余計な買い物をしないですむから、食材もお金もむだにならず、経済的です」。
予定どおりに家事が終わることが、いちばんのストレス解消
帰宅したら、その日に使う野菜を切ったり、洗ったりしておきます。さらに金曜日には、土日の分も食材を切っておくとか。
「夫が仕事なので、土日もワンオペでゆっくりキッチンには立てないんです。みそ汁にしたり炒めたりする野菜は、ほとんど切っておきます。そんなふうに土日の準備があるぶん、金曜日は夜ごはんをつくらない日と決めています。家族みんなが大好きな、近所のお弁当屋さんの日替わり弁当を食べるのが定番です」
日中は家業の手伝いもしながら、なにかしらの家事をしているというHさん。午前と午後に1時間ずつ、ひと休みをしています。
「そこまでのルーティンが順調に終わった状態で、録画していたドラマを見るのがささやかな楽しみです。いまは子育てが中心で、自分のための時間はあまり取れないけれど、そもそも自分の予定どおりに家事が終わること自体が、いちばんのストレス解消かも。自己満足できるから、これが私の幸せなんだと思います」
そこで、Hさんが実践する自分がイライラしないための段取りを4つ紹介します。